「好きなことを仕事にしたい!」
そう考えても、
・どうやって現実にしたら良いんだろう…
・失敗したときはどうしたらいいの?
・人生の取り返しがつかなくなったら?
そんな風に不安を感じたり、踏み出せずにいる人も多いと思います。
私自身、好きなことは「仕事」として成立しておらず、貯金を減らし続ける毎日……というのが現実です。
貯金が底を尽きたらどうなるのか……。
正直、考えたくありません。
それでも、「好きなことを仕事にしたい」という気持ち。
そして、「やり直しが効く間に挑戦しないと後悔する」という気持ちで前に踏み出しました。
今回は、私が「好き」を優先した働き方へシフトするまでに考えた、5つの行程を振り返ってみようと思います。

同じように悩んでいる人にとって、何かヒントや気づきになれば嬉しいです。
1:好きなことを書き出してみたら、迷走した
「好きなことを仕事にしたい」
そうはいっても、自分にとっての「好きなこと」ってなんだろう?
まずはそこから考え直しました。
「好きなこと」「興味のあること」「仕事にしたいこと」を書き出した
・好きなこと
・興味のあること
・仕事にしたいこと
ひとまずこの3つを思いつくままに書き出しました。
それらをざっくりまとめると、こんな感じ。
・クライミングが好き
・イラスト/漫画/文章などの創作&執筆活動が好き
・SNS活動に興味がある
・Webサイト制作に興味がある
・Webサイト制作を仕事にしてみたい
マネタイズの方法を考えた
次は、書き出した「好き」をマネタイズする方法……
つまり、どうやって稼ぐかを考えました。
・クライミング→ジムスタッフとして働く
・イラストや漫画→SNSで作品を発表して仕事獲得に繋げる
・SNS→無職だけど充実している日々を発信して案件に繋げる
・Webサイト制作→就職するか、フリーで頑張る
など。
結果、「仕事として収入を得る」方法はたくさん思い浮かんだけれど、
「好きなことを仕事にする」というより、
「好きなことでお金を稼ぐ」に考えが偏り過ぎてしまい、
最終的に「これって、本当に私がやりたかったことなのかな?」と疑問が生じて、全てのモチベーションがしぼんでしまいました。
▶︎こちらの記事で「マネタイズ」について大きく反省したことをまとめています
2:「仕事になるか」より、「続けられるか」を考えた
「好きなことを仕事にして稼ぐには?」
という考えで失敗してしまったので、今度は
「好きなことを仕事にした場合、続けられるのか?」
という発想で考え直してみました。
クライミング
・大好き。幸いなことにスタッフ募集しているジムもいくつかある。
・どこのジムも通勤時間が長いし、拘束時間も長そう
・体力的に、長く働き続けるのはしんどいかも。
・過去、接客業で精神的疲労困憊に陥ったことがある。
・大きな怪我や事故にもつながるスポーツで、自分の指導やシフトイン時にそんなことが起こったら、責任を感じて2度とクライミングは楽しめないかもしれない。
イラスト、漫画、執筆
・仕事になるかは別として、ライフワークとして長く続ける自信はある
SNS
・仕事になるかは別として、すでに日常の一部なので続けることも始めることも苦じゃない
以上の結果、クライミングは大好きだけど仕事にせず、イラストやブログを「仕事」と呼べるまで昇華させよう!と決め、動き出すことにしました。
クライミングは、一生続ける大好きな趣味でありたい。
だから、プレイヤーでいられなくなる可能性があるなら仕事にしない。
「好きを守るために、あえて線を引く」という考え方が、私の中ですごくしっくりきたんです。
母の教えに「一番好きなことは仕事にしてはダメ。仕事となると、「好き」以外の部分も見えてくるから、純粋に楽しめなくなる。最悪、嫌いになってしまうかも」というものがありました。
それに、パティシエは1年以内の離職率が70%、美容室の開店1年後の閉店率は60%というデータもあります。
「好き」を仕事にするというのは、簡単なようでいて難しいんだなと感じる数字ですね。
おまけ
Webサイト制作は「職業訓練校に行って就職するか個人で頑張るか決めよう」と思い、学校に通ってみた結果、絶望的に向いてないことが判明したので、その道はそっと閉じました。
3:現実的なラインの見極めもした
「好きなことを仕事にしたい」気持ちはある。
でも、無収入の状態が続くと、いずれ生活は立ち行かなくなる。
そこで、以下の4つを数値化して計算してみました。
・最低限の収入目標
・最終的な収入目標
・最低限の収入目標達成までの猶予期間
・最終的な収入目標達成までの猶予期間
その上で決めたのが、このルール。
・期間内に最低目標に届かなければ、一旦生活費を立て直す方向に舵を切る
・最低目標はクリアしても、最終目標に届かなければ、副業として頑張る
夢を追いながらも、生活を守るための「ルール」もしっかり決めておきました。
4:世間体より、「自分の気持ちに嘘をつかないこと」を選んだ
40代から自分の理想を追いかけ始めると、
「いまさら何を言ってるの?」
「考え直した方がいいんじゃないの?」
と賛同してもらえない声も多数あると思います。
特に、これまでの仕事を辞めるとなると、なおさら。
世間体と自分の気持ち。大切なのはどっち?
幸いなことに、私の周りは応援してくれる人ばかりで、反対されることはありませんでした。
それでも、世間体は気になるもの。
パートナーの友人や親と会う場では、「内心では私のことどう思ってるんだろう?」と不安を感じる時もあります。
でも、それを理由に、諦めたくない。
そうしてしまうと、人生を振り返ったタイミングで「あのとき挑戦してれば…」と、後悔する日が来る。
それが一番嫌だとハッキリわかる。
60歳過ぎても働き続ける時代なら、40代で失敗しても、まだまだやり直せる。
そう考えたら、一時的な無職はリスク0と言っても過言ではない。
それなら、自分の気持ちに嘘をつかず、後悔のない道を選びたい。
そう考えて、行動することを選びました。
5:同じように悩む人の力になりたいと思った
ブログを本業にしようと思ったのには、もうひとつ理由があります。
それは、自分と同じような悩みを抱えてる人に
「私も同じように悩んでいたけど、今は心穏やかに過ごせてるよ」
というメッセージを届けたいと思ったから。
あの日の自分のように悩む誰かに届いてほしい
誰だって、大きな悩みや迷いにぶつかる時が来ると思います。
私自身も、たくさん迷って悩んで、傷ついて立ち上がって、時には戦って、ここまで歩いてきました。
「もう生きるなんて無理」と考えたこともありました。
でも、それくらい辛く感じたことでも、今は冷静に振り返って俯瞰で考えられるんです。
歳を重ねるにつれ、「あの経験があったから、今があるんだな」と感じることも増えています。
だから、過去の私と同じ悩みを抱える人に、「その悩みは、いつかどこかで役に立つよ」と伝えたい。
そして、私の経験が解決の糸口になればいいなと。
「そういう考えもあるんだな」
「もう少し頑張ってみようかな」
「私も挑戦しようかな」
といった、前向きな気持ちになる後押しができれば嬉しいなと思っています。
まとめ:好きを優先して働くには、現実と向き合うことも必要
「好きなこと」を仕事にしたり、自分の「好き」を優先して働く。
そのためには、とことん現実と向き合うことが必要です。
その最中で、「自分の好きなことは仕事にできない」と諦めることもあるかもしれない。
可能性はあっても、長く苦しむ選択になるかもしれない。
それでも、そこまで考え抜いた末に出した選択なら、きっとその道のりは楽しいものになると思います。
結果が失敗でも、きっと笑い話や自慢話に昇華できる。
逆に、それくらいのメンタルまで引き上げないと、挑戦できないのかも。
とりあえず、私はまだ全然結果が出せてないけれど、この選択に後悔はないし、毎日楽しく挑戦し続けています。