テレビ視聴をやめたら、時間が増えすぎて困った話

生活改善
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「テレビをやめたら、時間が増える」

なんて話はよく聞きます。

実際、私もテレビ視聴をやめたら、時間が物凄く増えました。
その時間で何をしていいかわからず、ただただ睡眠時間を爆増させていた時期もありました。

今回はそんな私の「テレビ視聴をやめたら時間が爆増した」体験を振り返ってみたいと思います。

今はテレビよりもSNSや動画配信の時代かもしれません。
でも、「流れてくる情報を受け取る」という構図は、同じだと思います。
SNSや動画配信を主としている人は、テレビ部分を自分の好きな情報コンテンツに置き換えて読んでみてくださいね。

はじめに:テレビと録画に支配されていた日々

私はかつて、かなりのテレビっ子でした。

最初は話題のドラマを観る程度だったのが、推し俳優さんができたのを機に、出演するドラマはジャンル問わず全て見るように。
そうすると今度は共演する俳優さんや脚本家も好きになりだし、

「この俳優さんが出てるから視聴しよう」
「この脚本家さんが担当してるから視聴しよう」

といった感じで、ドラマ漬けの日々。
これだけでも大変なのに、ドラマ経由で主題歌を歌うアイドルにもハマり、バラエティや歌番組、番宣で出るニュースなんかにも目を通すようになりました。

気づけば録画が止まらなくなる

当然全てをリアルタイム視聴できるわけがなく、始まったのが録画予約の毎日。
HDDが録画で埋め尽くされるようになり、帰宅後や休日は、それらを消化する時間であっという間に過ぎていきました。

当時はまだ「リアルタイムで放送された番組を録画して見る」というスタイルが主流で、配信でまとめて見るような便利さは今ほど一般的ではありませんでした。

録画の必要はある?決定打となった「気づき」

録画番組が増えてくると、限られた時間との間で取捨択一が生まれます。

まずは話題性のあるドラマが最優先。
そして、録画枠は長くとも短時間で見れる番宣系。
次にバラエティ。
最後が歌番組。

多少の順序の変更はあれど、だいたいこの順で消化していました。

長時間特番の処理に追われる苦痛

一番録画消化に時間を取られたのが年末年始や季節の変わり目にある特番でした。
枠ぶち抜きの長時間番組がとにかく多い!

歌番組なんかは、早送り再生しながらお目当てのアイドルやアーティストで止めればいいんだけど、バラエティはどこで映るかわからないから全部見ないといけない。

実に面倒臭い

年末年始以外でも特番系を見るのを後回しにして、酷い時には半年や1年溜めたままにしてることもありました。

「見なくても困らない」と気づいた瞬間

ある日、いつものように録画リストを見返し、どれを再生するかで悩んでいたとき、ふと気づきました。

「全部見たくて録画したのなら、悩まず時系列順に再生すればいいのでは?」
「優先順位が生まれてるということは、『見なくてもいい』と無意識に判断しているのでは??」
「そもそも長期間見ずにいられる時点で、その番組はもう見なくても困らないのでは???」

一生懸命視聴消化するのがバカらしく思えてきて、録画番組をすべて削除し、「今後はリアルタイムで見られない番組は見ない」と、自分の中でルールを決めました。

テレビを卒業したら、時間が爆増した

録画をやめたことをきっかけに、テレビ番組自体への興味も急速に薄れていきました。

そもそも、ずっと「録画再生」の日々だったので、「リアルタイムで見る」という習慣がなかったんです。
HDDの電源を入れないのなら、テレビの電源も入れる必要がない。

そうすると、それまでテレビに費やしていた時間が、そっくりそのまま空き時間として残るように。
毎日テレビばかり見て過ごしていたので、この空き時間にすることを考えられず「何して過ごせばいいの?」と悩むことに。

やることがなくて、とりあえず寝る日々

結局、「何もすることがないから寝よう」という思考に落ち着き、しばらくは帰宅→寝るという、睡眠時間爆増生活を過ごしていました(笑)

今思えば、時間が有り余るなんて、贅沢すぎる悩みです。

テレビ→SNSにならなかった理由

この頃は映像コンテンツの主流がテレビからSNSに移り始め、有名なYouTuberがどんどん生まれてた時期でもありました。

でも、たまたまクライミングと出会い、夢中になったことで、クライミング以外のことは眼中になく、SNSに興味を持つこともなかったんですよね。

「クライミングを始めたら人生が変わった」という、クライミングにハマって良かったことなどをまとめた記事を書きましたが、SNS依存症にならなかったのも、その一つだなと思います。

テレビがなくても、日常は何も困らない

テレビをやめても何ひとつ困ることはありません。
しいていえば、時間がありすぎて何をしていいのかわからなくなったくらい。

ドラマもバラエティも歌番組もニュースも、視聴しなくても日常生活に支障はありません。

会社の人たちや友人とおしゃべりをするとき、テレビの話題になり会話についていけないこともあります。
だけど、「今、世間ではそんなことが話題になってるんだな」と思うくらい。
気になる話題ならそこから検索して調べるし、そうじゃないなら、そこでオシマイ。

メディアの情報を断ち、それらに振り回されないことは、自分軸で生活し、自分の価値観を育てるのにとてもいい時間だなと思います。

恥ずかしながら、ニュース番組では政治より芸能にばかり注目していたけれど、一度全てをシャットアウトしたことで「自分の生活に必要なのは芸能ニュースではなく政治経済関連のニュース」と気づき、今はYouTubeでそういった情報を収集しています。

まとめ:「自分の時間」を取り戻すということ

テレビ視聴をやめて生まれた時間は、最初はただの「ヒマな時間」でした。

だけどテレビ以外に夢中になることができ、世間の話題から離れて自分軸や自分の価値観を育てることができたおかげで、「自分の時間の大切さ」に気づくことができました。

もちろん、テレビを楽しむことが悪いことだとは思ってません。
だけど私の場合は、「番組が見たい」から「録画を消化しなきゃ」という意識に変わってしまった。
その時点で、「テレビを楽しむ」から、「大切な時間を奪われる」に変わってしまったんだと、そう感じます。

1日24時間のうち、なるべく多くの時間を「誰かが作った消費コンテンツに奪われる」のではなく、「自分で選んだことに費やす」時間に変える。

そうやって自分の時間を取り戻していけば、「時間が足りない」が解消されるかもしれませんよ!

やりたいことが増えてくると、今度はまた違った意味で時間がない!となるんですけどね(笑)