AGA治療というのを聞いたことはありますか?
AGAとは「男性型脱毛症」のこと。
男性ホルモンの影響で、だんだんと髪が細くなったり、生え変わりの周期が乱れて薄毛が進行していく症状です。
AGA治療とは、そうした薄毛の進行を食い止めたり改善したりするための治療。
平たく言えば、ハゲ対策です。
・「AGA治療って効果あるの?」
・「どうせ高額な治療が必要なんでしょ?」
そんな風に思っている人に、ぜひ伝えたいのがこの一言。
私のパートナー、AGA治療でフサフサになりました!
ということで今回は、パートナーの実体験をもとに、「コンプレックスは早めに解消した方がいいな」と思った話をお届けします。
今回の体験は全てパートナーの体験談で、私自身がAGA治療をしたわけではありません。
また、治療による効果・変化は人によって異なり、その内容を100%保証できるわけではありません。
あらかじめご了承ください。
はじめに:AGA治療は、基本的に同じ薬を服用し続けるだけ
AGA治療は、「フィナステリド」と「ミノキシジル」という2種類の薬を服用し続けるだけのシンプルなものです。
フィナステリドは抜け毛を防ぐ薬。
ミノキシジルは発毛を促す薬です。
他の薬を処方される場合もありますが、多くの人がこの組み合わせで効果を実感しているそうです。
私のパートナーもこの2種類の薬を持って帰宅しました。
薄毛の原因は「毛根のターンオーバー異常」だった?
そもそも薄毛になる原因はなんでしょうか?
肌は、一定の周期で古い角質がはがれ落ちて、新しい肌に生まれ変わります。
これを「ターンオーバー」と呼ぶのですが、実は髪の毛根にも似たようなサイクルがあるんです。
髪の毛根は「毛周期(もうしゅうき)」と呼ばれる
・成長期(髪がぐんぐん伸びる)
・退行期(伸びが止まる)
・休止期(抜け落ちる)
という3つのサイクルをを繰り返しています。
本来なら数年かかるサイクルが異常に短くなり、短期間で抜け落ちまくり、最終的に毛根が寿命を迎え生えてこなくなる…
というのが、大まかな男性型脱毛症=薄毛=ハゲの原因です。
パートナーがAGA治療を決意した理由
私のパートナーは、20代の頃から抜け毛を気にしていたそうです。
なぜなら、薄毛家系だったから。
お祖父様がツルツルという事実に加え、
・寝具に抜け落ちる毛
・お風呂の排水口にたまる毛
・前髪の後退感
これらの現実から「このままだと絶対ハゲる」という確信を持ちながらも、具体的に何をすればいいかは調べず、ただただ不安を抱えていたと語ってくれました。
YouTuberの言葉が、心に刺さる
時は流れて、大動画時代が到来。
ある日、推しのYouTuberによる「AGA治療は今すぐやった方がいい」と熱弁する動画を視聴します。
「ハゲは始まると止められない」
「薬を飲むだけで全然違う」
「悩む時間がもったいない」
繰り返されるこれらの言葉は、パートナーの心に刺さったそうです。
でもすぐに治療を決意したわけではなく、気にしつつもやはり放置。
同棲で「抜け毛の現実」と向き合うことに
動画配信から1年後の夏、私たちは同棲を始めます。
私と一緒に暮らし始めた彼は、部屋や寝具の抜け毛の量が増えたなと感じていたそうです。
そして、「二人暮らしになったら抜け毛も二人分になるんだし当然か」とも思ったそうです。
ところが、私が何気なく
「髪、部屋にすごい落ちてるよね」
と言ったことから「え、これ俺の髪なの??」と超焦る。
超焦った末に、2024年の12月、「今年やり残したことはない?」と言う会話から「AGA治療をやってしまおう」と思い立ち、その場で近くにあるAGA治療のクリニックを調べ、オンライン診療を予約・受診となりました。
飲み始めてすぐ訪れた「恐怖の初期脱毛」
勇気を出して、ドキドキしながら行ったクリニックのカウンセリングは、実にあっさりしたものだったそうです。
クリニックから帰宅した彼に興味津々で「どうだった?」と尋ねたところ、返事は一言。
「トーマスが言ってたのと同じだった」
頭皮のカメラチェックなどはなく、普通に目視で「あー、きてますね」と言われ、毛根周期の話をされ、フィナステリドとミノキシジルを渡され、帰宅。
ということで翌日から薬の服用が始まる。
その先に待つ試練も知らずに…
初期脱毛で「本当に大丈夫?」とパニックに
薬を飲み始めると、すぐに変化が現れました。
だけどそれは「フサフサ」とは真逆の、髪の毛がこれまで以上に抜けまくるという恐怖の展開だったんです!
AGA治療では
1:弱った毛根の毛を一掃し
2:新たに強い毛を生やす
という手順を踏むらしく、新しく丈夫な毛を生やす前段階として、ゴッソリ毛が抜けるのだとか。
急速に抜け落ちゆく髪を見て彼は「これ以上抜けたら困る!マジでヤバい!!」と、薬を飲み続けることに恐怖を感じたそうなのですが、同時に「一時的なものだから」と自分に言い聞かせ、その先にある未来を信じて毎朝震えながら薬を飲んでいたそうです…
3ヶ月後、まさかの「髪がうっとおしい」発言
そんな恐怖の初期脱毛は半月ほどで治り、以降は目に見えて抜け毛がなくなりました。
そしていつの頃からか、目に見えて部屋に落ちてる抜け毛が激減。
さらには髪の生え際や顔の産毛が、日に日に濃くなっていく!
これには二人とも驚きを隠せませんでした。
薬を飲む前、「1ヶ月ごとに写真を撮って変化を楽しもうか」と話していたのですが、あまりにも目に見えて効果が出たため、「もういいか」と記録に収めることもせず。
服用を始めて3ヶ月も経つころには彼の口から
「髪がうっとおしいから散髪行ってくる」
という言葉が発せられるようになりました。
今、服用から7ヶ月ほど経ちましたが、1〜2ヶ月ごとに「うっとおしいから切ってくるわ」と言いながらカットに向かい、「すいてって言ったら『髪多いですもんね』って言われた」と誇らしげに帰ってきます(笑)。
AGA治療をしてよかったこと
今回、彼のAGA治療を目にして思ったのは、
「コンプレックスは、早めにお金で解決しておく方が人生の満足度が上がる」
ということ。
髪が増えてからは見た目の変化もさることながら、本人の表情や自信が明らかに変わりました。
鏡や抜け毛を見ては「絶対ハゲる」「ハゲたらどうしよう」と弱音を吐いていたのに、今では全くそんなそぶりはありません。
あの弱音は一体なんだったのか?
悩んでいた時間が、とてももったいなく感じるほどです。
この先、何度も何度も同じことで悩み続けるよりも、早めに解決させてしまう方が有意義な毎日を過ごせるんじゃないかなと思う出来事でした。
そういえば私も全身脱毛や歯科治療で体毛と口臭コンプレックスから抜け出しています。その話もいずれまた。
AGA治療と植毛、どちらを選ぶべき?
AGA治療の薬は、一度飲み始めると一生飲み続けることになります。
なぜなら、飲むのをやめるとせっかく増えた毛髪がまたなくなっていくから。
せっかく増えた毛を失うわけにはいかないですよね?
一生薬を飲み続けるくらいなら、いっそのこと植毛した方がいいのでは?と思う人もいるかもしれません。
でも、そもそもAGA治療と植毛は目的が違うんです。
AGA治療は、「まだ毛が残っているうちに進行を食い止める」ための予防・改善策。
一方、植毛は「すでに毛が生えなくなった部分をカバーする」ための対処法です。
AGA治療と植毛の比較
AGA治療と植毛は、どちらにもメリット・デメリットがあります。
大切なのは、状態や価値観に合った選択をすること。
下記の比較表を参考にしてください。
比較項目 | AGA治療 | 植毛 |
---|---|---|
費用 | ・月1,500円〜15,000円 ・年間2万〜18万円 ・10年続けても20〜180万円 | 一度に50万〜300万円 (範囲・本数によって変動) |
継続コスト | 毎月の薬代が必要(継続治療) | 基本的に手術1回分のみ (ただし複数回かかるケースも) |
効果の出方 | ・数ヶ月〜半年かけて少しずつ改善 ・現状維持にとどまる場合もある | ・移植した毛は一度抜けてから再生 ・効果実感までに半年〜1年ほど |
リスク・副作用・デメリット | ・初期脱毛や性欲減退などの副作用 ・毎日の服用が面倒に感じる人も | ・手術によるダウンタイムが必要 ・腫れや痛みが出ることも |
注意点 | 治療をやめると元に戻る可能性あり | 進行が止まっていないと他の部分が薄くなる“ツギハギ感”が出ることも |
向いてる人 | ・まだ自毛がしっかり残っている人 ・進行を止めたい人 | ・すでに薄毛が進行している人 ・見た目を一気に改善したい人 |
植毛手術は「1回で済む」とは限らない!
植毛は、自分の後頭部などの元気な毛根を薄毛部分に移植する手術。
1回の手術で移植できる量には限りがあり、「まだ足りないな」と感じて、2回目・3回目の追加植毛が必要になる人も多いです。
部分的な脱毛症でなければ、移植してない部分の薄毛は進行し続けるため、移植した部分は増えても周囲がどんどん薄くなっていく可能性が残ります。
それを防ぐためには、結局ミノキシジルやフィナステリドに手を出すことも。
「植毛したのに別の箇所が薄くなってきた」となってしまったら、お金も時間も心のダメージも大きいので、早めに薬で進行を止めておくのが、コスパ的にもメンタル的にも良いんじゃないかなと思います。
AGA治療をしたことによる悩み
パートナーがAGA治療で唯一悩んでること…。
それは、髪だけでなく全身がモサモサになりそうなこと。
AGA治療で服用するミノキシジルは毛を増やす効果のある薬です。
これは髪だけでなく、なんと全身の毛に効果が現れます。
その結果、薬を飲み始めてから、眉毛・鼻毛・ヒゲの伸びる周期が早くなりました。
ある日ふと、うなじの産毛が異様に多くなってることに気づいて、上半身脱がせたら肩周りや背中が、赤ちゃんのような渦巻き産毛に覆われてて、二人で驚愕。
そこから、全身の体毛が濃くなってることにも気がつきました。
これはトーマスさんも動画内で語っていたし、別の動画でも「全身脱毛してるのに毛が生えてきて、発毛促しながら脱毛するっていう矛盾」と話していたので事前知識としてあったものの、本当に矛盾を抱えながら生きることになるとは…って感じてるそうです。
まとめ:悩んでいるなら、やってみてもいいと思う
AGA治療は、決して特別なものではありません。
フィナステリドとミノキシジルを飲むだけで効果を実感できる人も多いです。
もちろん、効果は人それぞれなので、薬だけでは効果を実感できないかもしれません。
ただ、効果がなければ、次に取るべき道も見えてきます。
ただただ悩んで時間を失っているなら、思い切って試してみるのもいいと思いますよ。
AGA治療は、種類によっては妊活に影響が出ることがあります。
パートナーが子どもを望んでる場合は自己判断にせず、パートナーと相談し、クリニックでもその旨を伝えた上で治療するようにしてくだい。