少し前に【クライミングを始めたら人生が変わった!実体験から言えるおすすめポイント5選】という記事を書きました。
今回はその続編として、
「クライミングを始めてみたいけど、ちょっと不安…」
という方に向けて、“始める前に知っておくと安心できること”を3つご紹介します。
クライミングに対して、例えばこんなふうに思っていませんか?
「運動神経が悪いし、登れなかったら恥ずかしい」
「おしゃれな人がやるスポーツじゃないの?」
「クライミングジムって、どうやって通うの?」
「必要な道具が多そうで、お金がかかりそう」
この記事では、私が実際にクライミングを始めて感じた
「事前に知ってたら、もっと気楽に始められたのに!」
というポイントを、「運動神経」「お金」「道具」の3つに絞ってお伝えします。

クライミングを始めたいと思ってる人の参考になれば嬉しいです!
この記事で紹介するクライミングは、特別な道具を必要としない“ボルダリング”を指しています。
はじめに:クライミングジムはどこにあるの?
クライミングを体験しようと思ったら、まずはジム探しからですよね。
関東・中部・近畿地方にお住まいなら、検索すれば県内にいくつかジムが見つかるはず。
特に、東京・神奈川・愛知・大阪はジム数がかなり多いので、
「ジムがなくて体験できない」
なんてことにはなりません(たぶん)。
反対に、東北・中国・四国・九州地方は少なめ……
地域によっては、隣県へ遠征する必要があるかもしれません。
どちらにせよ、まずはお住まいの地域でクライミングジムを検索してみてください!
▶︎こちらのサイトで、都道府県のジム一覧を見ることができます
クライミングは、運動が苦手でも楽しめる!
「クライミングに興味はあるけど、運動神経が悪いし、登れなかったら恥ずかしい」
そう考えてる人に伝えたいのが、クライミングは運動が苦手でも楽しめるってこと!
その証拠に、2024年のパリオリンピックに出場した森秋彩選手は、どこかのインタビューで「運動が苦手」と語っています!
運動が苦手でもオリンピックに出れる可能性がある競技です。
とはいえ私はこのインタビューを読んだとき「あんなに登れるのに運動苦手なわけあるかい!」ってツッコミましたけどね(笑)。
根拠1:クライミングは「ハシゴが登れたらできる」スポーツ
初めてクライミングを体験する人によく言うセリフが、「ハシゴを登るように登る」というもの。
ジムでも、「ハシゴを登るように登ってみて〜」と説明されてる体験者を見る機会は多いです。
ハシゴを登るときって、手足を一手・一歩ずつ、ゆっくり進めて登りますよね?
クライミングの基本はあれと全く同じ動きです!
まず右・左、どちらかの手を少し上に伸ばしてホールドを掴み、同じ側の足も上げる。
次は、逆の手を進めて、逆の足を上げる…
この繰り返しです。
簡単な動きだと思いませんか?
根拠2:登り方に正解はない
クライミングには、“基本の登り方”はあっても“正解の登り方”はありません。
個々が、自分に見合った登り方を見つけ出し、自由に課題の攻略を目指します。
人と違う登り方をして、「それ、間違ってない?」と言われても、クリアできれば、それがその人にとっての正解。
「間違ってない?」って言った人は、「それでも登れるんだ!すごい!」と感心してくれるし、なんなら同じ登り方にチャレンジし始めます(自分の知らないムーブを試したくなるの、クライマーあるあるです。笑)
大切なのは、運動神経よりも「どういう登り方をすれば、課題をクリアできるのか」を考える力。
運動神経が悪いのなら、運動神経がなくても登れる方法を見つければいいだけ!
軽やかさがなくても、じわじわ登る戦法をとれば意外と解決できます!
上級者になるにつれ運動神経が必要になる課題も出てきますが、その頃にはクライミングの動きが身についてるので、なんとかなる可能性もあるし、無理にクリアを目指さず、自分に合った課題を楽しむ、といったスタンスでも全然大丈夫です。
私も運動神経が歩いので、ランジやコーディネーションは超苦手!
なので、体幹系や持久力系の課題を楽しんでいます。
クライミングにかかる金額は?気になる費用をざっくり解説!
クライミングジムを利用するには、以下の費用が必要になります。
・初回登録料
・施設使用料
・道具のレンタル料
金額はジムによって様々なので、行きたいジムが見つかったら公式サイトやインスタで確認してください。
初回登録料:相場2000円〜3000円
初めてクライミングジムを利用する際に必要な料金。
「会員登録」や「入会金」といった、事務手数料です。
事務手数料にしては高くない?
と思うかもしれませんが、ジムの運営には
・ホールドの交換
・マットのメンテナンス
・設備の清掃
などなど様々な維持管理費用がかかります。
それを思えば、必要な金額なのかも……。
ジムが利用者の情報を把握することで、万が一の事故やトラブルが発生した際に、迅速かつ適切に対応できるようにもなりますしね。
探せば、初回登録料が不要のジムも見つかります!
施設使用料:相場2000円〜3000円
クライミングジムを利用するための料金です。
これは初回登録料と違って、毎回発生します。
都会のジムや、広いジムほど高めに設定される傾向にあります。
クライミングジムの主な収益源であり、利用者にとっては最大のネックとなる部分……
平日と土日祝で利用料が違ったり、時間帯割引を設けてるジムがとっても多く、大人と子供、学生でも料金設定が異なるので、慣れないうちはとってもややこしく感じるかもしれません。
また、どこのジムにも月額プランがあり、週2回以上通うようになれば、月額プランの方が断然お得です。
ほとんどのジムは出入り自由!
午前中から登り始め、お昼になったら外に食べに出たり、気分転換の買い物やおやつ休憩を取って、またジムに戻って閉店まで楽しむ…なんてことも多々行われています。2,000円ちょいで丸1日できると思えば安い出費!
レンタル料:相場330円〜550円
クライミングシューズやチョークをレンタルするための料金です。
チョークはシューズとセットになってることが多いです。
初心者向けの体験料金が設定してあることも!
初めてのジムに行く場合、必要な金額の例がこちら。
初回登録料 | 2,200円 |
施設使用料 | 2,200円 |
レンタル用品 | 550円 |
合計 | 4,950円 |
正直、1回だけの体験ではちょっと高く感じるかもしれません…。
でも、ジム側もそれはちゃんと考慮していて、初心者に向けた「特別体験料金」を用意してくれてることが多いです!
体感で500円〜1000円くらい安くなるケースが多く、上記の例なら、3,950円で体験できることになりますね。
もちろん、スタッフによる講習も付いてきますよ。
初めてのジムに行く時は、初心者だと偽りたくなります(笑)
道具は最初から揃えなくてもOK!レンタルを活用しよう
クライミングに必要な道具はとても少なく、以下の3つだけ。
・動きやすい服装
・壁を登るために作られたクライミングシューズ
・滑り止め用のチョーク
服装以外はジムでレンタルできます。
服装は、冗談抜きでなんでもアリ!
「動きやすい服装って、何を着ればいいの?」と悩む人も多いと思います。
私も服装に悩みすぎてジムに行くまで数年足踏みしてました(笑)
クライミングジムでよく見る服装の例はこちら
男女共通・トップス | Tシャツ/ロンT(冬場は上にパーカーやトレーナー着用 ) |
男性のボトム | Gパン/ハーフパンツ/スポーツウェア |
女性のボトム | タイツ+ハーフパンツ/Gパン/スキニー |
スポーツメーカーの物を着用するわけでもなく、ユニクロ・GUといったプチプラ、バンドのツアーTシャツ、ジムのグッズなど、みな思うままの服装でトライしています。
注意点としては、クライミングは腕を上げる・脚を伸ばす・開脚するといった動きが多いので、伸縮性のある素材を選ぶといいかなと思います。
私はトップスはユニクロのTシャツ、ボトムスはユニクロGパンとクライミングメーカーのGパンを併用しています。
男性は本当になんでもいいと思うけれど、女性あまり素材が薄いと下着のラインが見えるので、少しだけ気をつけたほうがいいかも……。
足も腕も大きく動かすから、袖や裾が緩い服を選ぶならインナーもマストです。
インナーの着用は擦り傷防止にも繋がりますよ。
シューズとチョークはレンタル品で十分!
クライミングシューズの価格は、新品で買うなら安くても1万円前後。
長く続けるなら早く買うに越したことはないけれど、4〜5回目くらいまではレンタル品で十分です。
レンタルのデメリットは、
・使い込んだシューズが多いので、少し滑りやすい
・毎回レンタル料が必要
とはいえ、初心者のうちはまだ「滑る」「滑らない」といった感覚も掴めないと思うので、気にしすぎる必要はありません。
レンタルなら、ジムへ持っていく荷物もかさばらないから、「いつでも気軽に立ち寄れる」というメリットもありますよ。
クライミングシューズを購入する際のコツや選び方も、いずれ記事にしますね。
クライミングは“ガチなスポーツ”じゃなくても楽しめる
ハマる人の中には「運動嫌いだったけど楽しくて続けてる」って人も多い
「筋肉ムキムキ」「スパイダーマンみたいな動き」じゃなくていい
クライミングはパズルみたいな遊び。頭を使うし、戦略次第で登れる
体力に自信がなくても、自分のペースで取り組める
まとめ:まずは体験してみよう!
クライミングは、野球やサッカー、バスケといった定番スポーツに比べると、まだまだ身近とは言い難いスポーツ。
「よくわからない」という気持ちで、始める前に構えてしまう人が多いかもしれません。
でも実際は、
・運動神経に自信がなくても楽しめて
・スポーツジムに通うのと変わらない費用で始められて
・特別な道具も必要ない
そんな、気軽で手軽なスポーツなんです。
最初の一歩さえ踏み出せば、きっと「やってみてよかった!」って思えるはず。
だから、もし気になってるなら、クライミングジムの扉をぜひ叩いてみてください!