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【読書感想】仕事のアイデアはみんなドラえもんが教えてくれた

読書から学ぶ
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2月に読んだ本はこちら。

・仕事のアイデアはみんなドラえもんが教えてくれた
・困ったときは人に頼ろう
・強みの作り方の教科書
・夫の扶養から抜け出したい(コミックエッセイ)

・おひとりさま女子の田舎移住計画(コミックエッセイ)
・マンガで読む人生がときめく片付けの魔法(コミックエッセイ)

・あの時も「こうあるべき」がしんどかった(コミックエッセイ)

漫画はめちゃくちゃ読むけれど、活字を読む習慣が全くないので、「マンガで読む」系やコミックエッセイで読書習慣をつけて、少しずつ活字に移行しています。

この中で一番印象に残ったのは「仕事のアイデアはみんなドラえもんが教えてくれた」。

はじめに:ドラえもんの見方が変わる!

日本では「知らない人がいないんじゃ?」と思うくらい有名なキャラクター、ドラえもん。
そして、ドラえもんの秘密道具に助けられ、調子に乗り、失敗を繰り返すのび太くん。

子どもの頃はそれを見て笑うだけだったけど、この本を読んで、のび太の見方がまるっと変わりました。

のび太が持つビジネスに優れた3つのスキル!

勉強もスポーツも得意じゃなくて、いつもドラえもんに泣きついてる、のび太。

見かねたドラえもんに秘密道具を出してもらい問題解決…
した後、調子に乗ってあれこれするもんだから、再び泣きを見たり、とんでもない騒動を泣き起こすのがお約束の流れ。

全く反省しないのび太くんに呆れてしまうけど、実はこの「調子に乗ってあれこれ」するってことが、とっても凄いことだった!

1:発想力が凄い

秘密道具に助けてもらったあと、必ずと言っていいほど

・みんなも喜ぶかも
・うまく使えば儲かるかも
・こういう使い方もできるかも

と、何かを思いつく。
時にはドラえもんが驚くような奇抜な使い方も思いつく。

常識にとらわれない発想力、凄い!

2:行動力が凄い

「みんなも喜ぶかも」と思えばみんなにも教えてあげに行く。
「儲かるかも」と思えば実際に商売をする。
「こういう使い方もできるかも」と思えば、その使い方でドラえもんも驚くような成果(もしくは失敗)を見せる。

結果はどうあれ、思いついたら即実行する行動力、凄い!

3:反省しないのも凄い

さらに、何度もこれを繰り返す。
どんなに失敗しても全然反省しない。
というか、反省してるかもしれないけど、良いアイデアが浮かんだら「でもあの時みたいに失敗したらどうしよう」なんてためらいを微塵も持たずにすぐ行動に移す。

反省することは大事だけど、それを引きずって失敗を恐れて前に進めないのでは、目の前に一攫千金のチャンスが転がってきても飛びつけません。

何度失敗しても、懲りずに思いついたら即行動する。
そんなのび太は本当に、見習うべき凄いさを持っています。

のび太が未来で成功することに、納得

ということで、

・自由な発想力
・即実行できる行動力
・懲りない挑戦力

この3つを持ってるのび太はめちゃくちゃ起業家向きの性格。

会社員でもこのスキルは活かせるだろうけど、会社員では自由な発想力で思いついたアイデアを実行するには、会議と承認を繰り返す必要がある。
そして、失敗すれば挑戦権も失ってしまうのが組織の現実。

それを考えると、どんなに失敗を重ねようが、起業する方がよっぽど成功者に近づけるんです。

てか、映画『STAND BY ME ドラえもん』では、未来ののび太は環境を守る会社を経営してるし、発明家になっている説もある。

この本を読まなければ「のび太に発明や会社経営なんてできるわけない」って思ったままだったけど、今ならそんな未来に納得しかありません。

ドラえもんの道具はビジネスのヒントだらけ

ところで、この本を手に取って最初に思ったのは

「たしかにドラえもんの道具って『あったらいいのにな』と思うものばかりだから、人が欲しているものだってこと=ビジネスにつながるヒントばかりだな」

ってこと。

「あったらいいな」はビジネスの種

子どものことはドラえもんの道具をただただ「欲しい!」としか思わなかったけど、欲しい=消費者のニーズがあるってこと。

ビジネスというのは、人の欲を満たしてなんぼ。
人は、「率直に欲しいと思う欲」「不満を解消する欲」を満たしてくれる物事に対価を払う。

つまり、みんなが欲しがる秘密道具はビジネスのアイデアの宝庫。この漫画はビジネスの金脈です。

現実に存在するドラえもんの秘密道具

「欲しい」と思うものばかりの秘密道具の中には、実際に製品化されて身近に存在しているものもあります。

ほんやくコンニャク

食べるとどんな言語も聞き取ることができて、自分の話す言葉もその言語になるコンニャク。相手の話す言葉がわかって、自分も同じ言語で意思を伝えられるという点で翻訳アプリも同じ道具にあたります。

スモールライト&ビッグライト

光を当てて、照らした物体を小さくするライト。
照らしたものを大きくするのがビッグライト。

光を当てるだけで…とはいかないけれど、今は3Dプリンターで家や車のミニスケール模型を作れるし、小さなものを大きく作ることも可能。

エアコンスーツ

着ると体の周りの温度をエアコンのように調節してくれる衣服。

原始生活に対応できるほど完璧じゃないけど、空調付きベストやヒートテック・エアリズムも似たような効果あり。

復元光線

光を当てると、壊れたものを元の状態に戻してくれるライト。

スモールライト&ビッグライトと同じく光を当てるだけで…とはいかないけれど、壊れた機器はもちろん、洋服やカバン、ぬいぐるみ、家のような大きなものまで、修理してくれる職人さんの技術を求める人は多いです。

まとめ:「ドラえもん」はビジネスの金脈!

子どもの頃に楽しく見ていた漫画やアニメを大人になって見返すと、

「よく考えたら主人公わがままじゃない?」
「敵役の方が筋が通ってない?」
「このキャラの立場になってみたら酷い話じゃない?」

などなど、違った目線で物語を見るようになります。
ドラえもんも、まさにそんな漫画。

そして、「こんなものがあったらいいのにな」という、だれもが共感できる欲=「ビジネスのヒント」が詰まりまくった漫画です。

ドラえもんの道具にヒントをもらって、たくさんの人が欲しがるものを考えて仕事に活かしましょう!

おまけ:タケコプターで学ぶ消耗品ビジネス

ところで皆さんはタケコプターが電池式だと知ってましたか?
私はこの本を読んで知りました!
あんなすごい道具なのに電池式……
一気に身近に感じる存在になります。

そして、タケコプターの販売元はタケコプター本体ではなく、この電池の販売で儲けを出しているとのこと。

プリンターとインク、ゲーム機本体とソフト、カプセル式コーヒーメーカーと専用カプセルといったように、本体を安く売り、消耗品の方で利益を出し続ける商売がタケコプターにも適応されていたとは驚きです。

この本を読んでみる?

読んでみてください。

ドラえもんつながりでもう一冊

ドラえもん繋がりで、面白かった本をもう一冊。
この本で描かれている「あやとりせかい」×「eスポーツ」は、本当にそれ!と思わずにいられません。「仕事のアイデア〜」を読んでから「おとなになる〜」を読むと、のび太を起業家目線で見ることができてなおよし。笑。