【影響の輪と関心の輪】不安に飲み込まれないよう生きるための考え方【予言に振り回されないために】

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おはようございます。
時刻は現在、2025年7月6日、朝の9時を過ぎたところです。

この時刻が何を意味するか…
なぜ、こんな出だしなのか…

それは、昨年から一部界隈で「2025年7月5日に大災害が起こる」という予言が話題になっていたから!

信じる・信じないは人それぞれですが、こうした「未来への不安」に振り回されてしまう人も少なくありません。

そこでこの記事では「影響の輪と関心の輪」という考え方についてお話しします。

・人の話に影響されやすい
・不安があると止まってしまう

そんな悩みを抱える人にとって、生き方や考え方のヒントになれば嬉しいです。

ちなみに私は「信じてないけど、気にはなる」という微妙な立ち位置でした。
なぜなら、7月5日が誕生日だったから!
友人から「7月5日のやつ本当かな?てか、誕生日やんな??」と聞かされ、「マジか!!」ってなりました(笑)

世紀末に大流行!ノストラダムスの大予言とは?

「1999年7の月。空から恐怖の大王が舞い降りて、世界は滅亡するであろう」

これは、1990年代に大流行した「ノストラダムスの大予言」と呼ばれるものです。

1973年に出版された同名書籍がミリオンセラー。
書籍内で「予言」された世界滅亡説は瞬く間に日本国内に広まり、誰もが知ることとなりました。

なぜ、大流行したのか?

当時の日本はオカルトブーム真っ只中。

そして、米ソ冷戦下での核戦争への恐怖や、公害問題、バブル崩壊からくる将来の不安。
阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件などの大きな事件。
「世紀末」という独特の雰囲気。

そんな中で「1999年7月に世界滅亡」というシンプルかつインパクトの強い予言は、不謹慎ながらもエンタメ性が抜群。
テレビや雑誌でもたくさんとりあげられ、加速度的に広まったんだと思います。

当時は大人も子供も冗談混じりで「地球滅ぶし何やってもムダだよ」みたいな会話をしていました。

予言を信じて残ったものは?

結論から言って、予言は外れ、25年が経った今でも地球は残っています。

そして、ここからは私個人の話。

私も、わりと真剣にこの予言を信じてる方でした。
1999年といえば高校1年生。前年に高校受験があります。

志望校に悩む反面「どうせ地球は滅ぶから、どこに行っても同じだし」と思うこともあったし、周りが着実に進路を決める中でも、「どうせ地球は滅ぶから、私は勉強よりできる限り夢を追う」と、予言を言い訳に勉強や進路から逃げていました。

だけど1999年は普通に過ぎ去って、2000年になっても、2010年になっても、地球は滅びなかった。
その結果、「もっとちゃんと生きればよかったな」という思いが残りました。

勉強より夢を優先したかったのは事実だけど、予言を盾にして現実から目を背けず、勉強ともきちんと向き合った上で夢を追っていたらなと、わずかながら後悔しています。

令和の時代に大流行?!「2025年7月5日の予言」

「2025年7月5日の早朝に大地震や大津波が起こる」

この予言は、『私が見た未来 完全版』という漫画に記された予知夢が発端となっています。

書籍内で著者が東日本大震災を予知していた描写と「2025年7月に本当の大災難が来る」というフレーズ、予知夢を見た日付などが相まって、SNS上で急速に拡散されました。

なぜ、大流行したのか?

多くの日本人にとって忘れがたい記憶である東日本大震災を引用した、「日本列島の南、フィリピンとの中間あたりで海底が噴火し、東日本大震災の3倍ともされる巨大津波が太平洋沿岸を襲う」という具体的な記述は、高いリアリティを持って受け止められました。
また、近い未来で確実に起こるとされる、南海トラフを直結させるのも容易です。

そして、時代は大SNS時代。
拡散力のあるX、YouTube、TikTokといったSNSで話題になったことから、爆発的に広まりました。

逆に言えば、SNS上でしか広まっていない話題なので、SNSに疎い人は知らないままなんじゃないかなと思います。

「影響の輪と関心の輪」とは?

予言や予知に限らず、世の中には常に様々な「不安を煽る」情報が流れています。

それらの情報を間に受けすぎて、必要以上に不安になったり、落ち着かない日々を過ごすこともあるかもしれません。

そんな時に意識して欲しいのが、「影響の輪」と「関心の輪」という考え方。
これは、スティーブン・R・コヴィーの著書『7つの習慣』で提唱された概念です。

影響の輪とは?

まず、二重丸を想像して下さい。

二重丸の内側が、影響の輪です。
影響の輪は、その名の通り、自分の意思や行動によって影響を与えられる範囲のことを指します。

例えば、南海トラフによって起こる結果は、全く想像できません。
だけど、南海トラフ対する備えや対策をする・しないというのは、自分で選び、行動できることですよね。
この、「結果にかかわらず個人でできること」と、それによって得られる心理が、影響の輪という概念です。

関心の輪とは?

これに対して、二重丸の外側が関心の輪で、私たちが関心を持つ全ての事柄を指します。

先ほどの例えなら、南海トラフが「関心の輪」そのもの。
どんなに対策や備えをしても、結局事が起こるまでどうなるかはわからない。
「気にはなるけど、どうしようもないこと」が関心の輪の概念です。

不安なときこそ、「自分にできること」に集中しよう

人は不安になると、関心の輪にばかりにエネルギーを注ぎがちです。

不安を和らげたくて、少しでも安心できる情報はないかと探しまくる。
だけど、出てくるのは不安を煽るものばかり。
どうしたらいいのか悩み、何も手につかなくなってしまう…

進路に仕事、恋愛、人間関係などで、こういった経験をした覚えはないでしょうか?

不安に振り回されずに生きるコツ

関心の輪には、干渉したくてもできません。
干渉できない物事にばかり目を向けるのではなく、自分が干渉できる影響の輪について考える方が、はるかに建設的なんです。

それに、影響の輪は努力次第で広げていく事ができます。
一般会社員と代表取締役では、接する人も会社への影響力も大きく変わってきますよね?

なので、

「自分がやれることはやった。あとは、気にするだけムダ!」

こういった、ある程度割り切った考えを持つことが、情報に振り回されず世の中を生きるコツだと言えるでしょう。

「予言」ではなく「現実」!南海トラフへの心構え

ノストラダムスの大予言や7月5日の予知は外れましたが、日本人なら南海トラフ地震への心構えは持っておくべきかもしれません。

なぜなら、南海トラフ自身は「予言・予知」といった根拠のない話ではなく、科学的根拠の元、近年中に確実に起こるとされるからです。

南海トラフ地震とは?

南海トラフ地震とは、静岡県から九州沖にかけて伸びる「南海トラフ」と呼ばれる海底のプレート境界で発生するとされる巨大地震です。
政府の地震調査研究推進本部は、今後30年以内に発生する確率を「70〜80%」と発表しています。

南海トラフと「影響の輪」「関心の輪」

南海トラフ地震は、自分ではどうにもできないことだけど、気になること…
つまり、関心の輪そのものです。

これに対して、

・防災グッズをそろえる
・水や食料を備蓄しておく

といった行動が、影響の輪。

建物が倒壊したり、津波に流されてしまえば、備えは無意味になるかもしれません。
だけど、そうでなければ、意味のあるものになるかもしれない。

どうなるかなんて誰にもわからない以上、自分が信じることをやるだけ。
やれることがなくなったら、あとは「影響の輪の外のこと」と割り切るのも大事です。

不安を理由に立ち止まるのではなく、やれることだけやって、今を大切にして生きる。
それが、関心の輪=南海トラフへの、唯一の対策なんじゃないかなと思います。

人生にも“備え”は必要。「AがダメならB」を用意しよう

備えることは、災害だけでなく人生の選択にも通じると思っています。

私には、「将来の夢」を諦めた過去があります。

だけど、「夢を叶えた未来」以外考えていなかったので、「夢が叶わない」現実に直面した時にどうしていいかわからなかった。
その結果、気持ちを立て直して、別の道に進むまでに長い時間をかけてしまいました。

この時間は私にとって、間違いなく必要な、大切な時間だったと言えます。
だけど、その反面、「第二プランを用意してれば…」とも思います。

人生に「たられば」はないからこそ、選択肢を用意しておく必要がある

夢を一つに絞らず、「AがダメならBにしよう」という気持ちがあったら?

少なくとも、次の動き出し&その結果を得るのが今より断然早かったです。
そして、その結果からまた、選べる選択肢の幅も多かったでしょう。

何かに失敗したり、つまずいたとしても、時間は止まってくれません。
限りある時間でたくさんのトライを繰り返すには、常に第二プランを用意し、即対応していく能力も必要になってきます。

出かける日の服装や場所を「雨の場合」「晴れの場合」の2パターン用意する、なんていうのも同じ事ですよ。

まとめ:“自分の影響力”に目を向け、今を生きよう!

未来は誰にもわかりません。

どんなに対策や備えをしていても、不幸な結果になることもあります。
だからといって最初から投げやりになったり、なんの対策や備えをしないのもまた、後悔を残すことになるかもしれません。
逆に、何もしなくても、幸せに生きていけるかもしれない。

結局、私たちにできることは「影響の輪」の中のことだけなんです。

あなたは今、不安や噂に引っ張られていませんか?
もしそうなら、一度立ち止まって、「私に今できることは何だろう?」と考えてみてください。

不安に流されるままではなく、「影響の輪」に目を向けて、できることをやったらあとは割り切る

それこそが、誰にでもできる、未来の不安に振り回されない生き方だと、私は思います。