2025年4月から失業給付金の制度改善で転職しにくくなる?

転職のすすめ
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2024年9月に仕事を辞めた私は、その後しばらく失業給付金で生活していました。

失業給付金とは、失業者が一定期間受け取れるお金のことです。

この失業給付金の制度が2025年4月から改正されることは知ってますか?
簡単に説明すると、「転職希望者が転職しやすいように」改善されます。

そこで、私のリアルな体験談とともに

・失業保険のもらい方
・2025年4月からの制度改正の詳細
・その結果、転職が難しくなる可能性

この3つについてまとめてみました。

転職を考えている方はぜひ最後まで読んでみてください!

失業給付金とは?

失業給付金とは、失業者がハローワークで手続きをすると受給できるお金です。

会社を辞めて失業者となると、収入がなく生活に困窮することが予想されるので、次の仕事に就くまでの間を想定した期間、生活費を支援してもらえます。これが失業給付金です。

もらえる条件

失業保険を受け取るためには失業前に一定期間雇用保険に加入している必要があります。

雇用保険とは

雇用保険は労働者が失業したときに備えて設けられている保険制度で、会社員であれば毎月の給与から天引きされています。アルバイト・パートでも条件を満たせば加入できます。そして、事業者(会社側)も雇用保険料を負担しています。

この、労働者と事業主、両方から集めたお金を、失業者に支給しているので、失業保険を受け取るには雇用保険の加入が必須となります。

先ほど「生活費を支援してもらえる」と書いたけど、退職して失業した自分のために掛けておいた保険金が支払われただけとも言えます。

一定期間の加入期間が必要な理由

たとえば労働者Aさんが、1ヶ月働いてすぐ退職し、失業給付金をもらえたとします。

・Aさんが収めた雇用保険料は1ヶ月分だけ
・でもAさんは何十万円もの失業給付金を受け取れる

Aさんのような人が何人もでてくると、雇用保険として入ってくるお金と、失業保険として支払うお金のバランスが崩壊して成り立ちません。
なので、「ある程度の期間(通常1年以上)雇用保険料を支払った人」だけが、失業給付金を受け取れる仕組みになってるそうです。

「会社が倒産した」など、労働者自身ではどうすることもできない理由で失業した場合は加入期間が半年に短縮されます。

社会保険に加入していると雇用保険にも加入していると思ってしまいそうですが、社会保険と雇用保険は別物です。明細に雇用保険の文字があるか確認しておきましょう。アルバイトやパートは条件によって加入できたりできなかったりします。また別の記事で詳しくまとめます。

もらえる金額

ハローワークのサイトに詳しく書かれていますが、

原則として1日の失業保険額は離職した日の直近半年間に毎月決まって支払われた給与の合計を180で割って算出した金額の50〜80%となっています。

そして、年齢ごとに上限が決まっていて、この金額×1ヶ月分が月に一度指定した口座に振り込まれる仕組みです。

私は月20万ほど支給していただきました。

失業給付金をもらう手続き

1.失業したらハローワークに行き、「求職申込」を行う
2.会社から受け取った離職票を提出し、手続きを進める

これだけです。めちゃくちゃ簡単です。

行けば何とかなる!

初めて給付を受ける場合はどうしたらいいかわからなくて不安になるかもしれないけど、ハローワークに行って入り口いる職員さんに「退職したので失業保険受給の手続きをしたい」と言えばなんとかなるので面倒くさがらずに行っときましょう。

手続き後、給付制限期間を経て、指定した口座に最初の失業給付金が振り込まれます。

以降は毎月決められた日にハローワークに行って「仕事探してるけど決まらない」アピールすることで最大4ヶ月間失業給付金をもらうことができます。

自己都合退職と会社都合退職

退職者は自己都合退職者と会社都合退職者、2種類に分かれます。

自己都合退職

自分の意思や都合で退職した人、自分から会社に対して辞めると意思表示して退職した人自己都合退職となり、手続きから2ヶ月間は失業給付金が受け取れません。この期間を給付制限期間と言います。

会社都合退職

これに対し、会社の倒産やリストラなど自分の意思とは関係なく会社の都合で退職することになった人、理由もなく会社から退職を言い渡された人会社都合退職となります。

退職したくて退職したわけではない、彼ら自身に何らかの責任があって失業したわけではないので、給付制限期間がなく、失業給付金の給付日数や給付額でも優遇されます。

なぜ給付制限期間があるのか

ではなぜ自己都合退職だと給付制限があるのか。
以下、AIによる回答。

自己都合退職の場合、会社都合退職と比べて、失業者の意思責任が大きいため、給付開始を遅らせることで安易な離職を抑制し、その間に求職活動を行うことを促しています。

だ、そうです。ただし、これは2025年3月までの話なんだな。

自己都合退職でも、労働条件違反やパワハラが原因で退職した場合はハローワークで相談すれば会社都合退職になることもあるらしいけど、証拠が必要かも。

私は過去に入社時と労働条件が変わったことが理由で退職したことがありますが、自己都合扱いだったのでハローワークで手続きの際に「実際はこういう理由なんだけど会社都合にならないですか?」と聞いたら「労基に相談して色々書類揃えたり話し合いをすれば通るかもしれないけど、時間かかりますよ?どうします?」って逆に聞き返されて、なんだか面倒そうだったのでやめました。

【超重要】2025年4月から失業給付金の制度が変わる

ここからが今回の本題。
2025年4月からは給付制限期間が短縮されます。

給付制限期間が2ヶ月から1ヶ月へ短縮

これまでは、自己都合退職の場合、2ヶ月間の給付制限期間がありました。

仕事を辞めてもすぐにはお金がもらえず、2ヶ月の給付期間を経て失業給付が始まり、さらに1ヶ月後にようやく給付金が手振り込まれる…
つまり、仕事を辞めて約3ヶ月間は無収入で過ごす必要がありました。

これが2025年4月からは制限期間が1ヶ月になることで、無収入の期間も2ヶ月と短くなります。

どうして短縮されるのか?

一度入社したら定年まで同じ会社で働くのが当たり前だった昔に比べて、現代は労働者側が自分の働きやすい環境を求めたり、キャリアアップのために転職するのが当たり前の時代になってきました。

なので、政府としてもそういった転職者を支援するために改善されたようです。

転職活動が盛んになるといわゆるブラック企業からは人材が流失しまくって会社として成り立たなくなることも十分に考えられます。そうやって、質の悪い会社を淘汰し、よりよい企業だけを残すという企みもあるとかないとか…信じるか信じないかはあなた次第…

転職が難しくなるかも?

転職がしやすくなるようにと改善されたこの制度によって、実は転職が難しくなるかもしれません。

退職をためらっていた人が一気に辞める

なぜなら、これまで「給付期間が2ヶ月もあるのはキツイ」と感じていた人が、「1ヶ月だけならなんとかなるかも!」と思い、退職に踏み切る可能性が増えます。

転職を考えつつ金銭的な理由でためらっていた人たちが一斉に退職する可能性があるのです。

なんなら私も親に退職することを切り出したとき、「来年の4月までまてば失業給付金すぐにもらえるからもう少し待てば?」って言われました。

転職市場に人があふれる

「辞めてもすぐ失業給付金もらえるし、転職しようかな」と思ってる方へ。

退職者が増えるということは、転職活動をする人も増えることになります。
その結果、転職市場はがどうなるかと言うと…

転職市場が「超★売り手市場」に激変

転職ライバルが増えるということは、これまで雇用側が「少しくらいは」と妥協していた点が消える可能性も考えられます。
その結果、

・「初心者可」から「経験者優遇」に変わる
・採用基準を厳しくする

といった変化が起こり、今までなら簡単に受かっていたような求人でも、落ちる可能性が急増するかも。

「とりあえず辞めて、失業給付金でゆっくり…」と思っている人ほど、
転職活動で大苦戦する可能性
があります。

計画的な転職活動をするために

「給付金がすぐにもらえるから」と安易に退職すると、転職市場で苦戦するリスクがあります。スムーズに転職できるよう、退職前から準備を進めておくのが得策です。

以下、オススメの転職準備。

1. 転職サイトで求人情報をチェックする

退職前から転職サイトで求人情報をチェックして、以下の要項を把握しておきましょう。

・自分の転職したい業界の求人率はどれくらいなのか
・どんな人材が求められているのか
・必須のスキルはあるのか

自分に足りないものがあると感じたらすぐに身につける準備を!

2. 転職エージェントに登録する

数多く掲載された求人情報から希望条件に合った会社を自分で見つけて応募する転職サイトに対して、登録すると担当者が希望する求人情報を紹介してくれるのが転職エージェントです。

登録すると、最初に担当者もしくは転職アドバイザーと面談があります。

・どういった職種に転職したいのか
・勤務地はどこがいいのか
・希望給与はどれくらいか

といった転職条件の確認があり、その後、希望に沿った求人情報を持ってきてくれるというシステム。

求人情報紹介だけでなく、応募書類の添削やアドバイス・面接対策・条件交渉などのサポートもしてくれるので、「1人で転職活動をするのは不安だ」という人にはピッタリかもしれません。が。

ウワサ1・最初にものすごく面倒な作業がある

マッチングアプリを利用したことがある人ならわかると思うんですけど、あれと同じで最初に自分のプロフィールや希望の条件を入力し、膨大な求人情報を片っ端から「あり」「なし」と仕分けする作業があるとか。

そこで「あり」に仕分けた条件をAIが分析し、段々と希望に沿った求人情報が表示されるようになる…
と、転職サイトを利用していたクラスメイトが言ってました。

ウワサ2・悪質なエージェントもいる

転職エージェントは求人を出している企業に求職者を紹介して、紹介料で利益を得ています。つまり、紹介すればするほど儲けが出る。

ということで、利益のために「とりあえず就職させておけ」と希望と全然違う職業を勧めてきて、丸め込んで就職させるエージェントもいるから気をつけなさいと訓練校で教わりました。

担当者と合わないと思ったら担当を変えてもらうか、別の転職エージェントを利用するのもまた一手。

ウワサ3・自分のペースで転職活動ができない

先に述べたように転職エージェントでは担当者との面談や転職状況の報告、意に沿わない転職先の紹介などがあって、「なんだか気疲れする…」といった状態になることも。

学校の授業もあるし、もっとゆっくり転職先を探したいのに自分のペースで転職活動ができない…と、クラスメイトが嘆いていました。

ウワサ4・自分の転職プランがあやふやだと活用しきれない

これも就職支援の授業で教わったのですが、自分の転職プランがあやふやだと、エージェント側も「ハッキリした希望がないのに適切な企業は紹介できない」となるので、「なんだかイマイチだな」と感じる求人ばかり紹介される…といった展開になるそうです。

この場合、悪いのは転職エージェントでなく、転職者側。
自分の希望をしっかり話せないのに、最適な求人情報を持ってきてもらえるほど転職は甘くない。

転職エージェントを利用する際には

・自分はこの先どうなりたいのか
・そのためには、どういった職業に就いてどのようにキャリアを積みたいのか
・1年後や3年後、5年後はどのレベルまで成長していたいのか
・そのためには逆算して何ヶ月以内に転職を成功させたいのか

最低でもこれくらいはしっかりと意思表示できるようにした方がいいです。

職業訓練校では専門分野以外にも就職支援の授業があります。
応募書類の書き方や面接対策のほか、就活の進め方や求人情報の探し方もなども教えてもらうのですが、講師の先生が「求人情報を一番多く握っているのは転職エージェントだ」とおっしゃっていました。
なぜなら、企業側から直接「社員が欲しい」と依頼されているから。
転職エージェントは求人情報だけでは知り得ない「どんな人材が欲しいか」「どういう人が受かりやすいか」といった情報も持っているそうです。
つまり、正しく利用すれば最速で希望の職種に転職できるシステム。
転職エージェントを利用する場合は、文字通り「利用する」といった気持ちを強く持って転職活動をするようにしましょう。

まとめ

2025年4月からの失業給付金の制度改正は、転職がしやすくなる良質な改善です。

ただ、一斉に退職者が増えると、転職市場は一時的に競争が激しくなる可能性もあります。

ということで、「とりあえず辞める」のではなく、しっかりと転職によるキャリアプランを持ち、準備をしてから退職することをおすすめします。