2025年最強の開運日である3月10日に開業届を出してきました。
・フリーランスとして仕事を始めたけど、開業届って必要なの?
・出したら何が変わるの?
そんなふうに悩んでいる方に向けて、私が実際に開業届を提出してみた体験談をシェアをお伝えします!
はじめに:なぜ開業届を出そうと思ったか
私が開業届を出そうと思った最大の理由は、
・ブログで収入を得るんだ!
・これで生活するんだ!
という意識をしっかりと持ちたかったから。
気分屋✖️ブログ更新は危険度MAX
私はブログをはじめとするSNSとそれに付随するアフェリエイト収入で生計を立てていこうと考えています。ところが、私は極度の気分屋です。
気分がノッてる時はいいけれど、そうでない時はすぐに
「今日は何も書くことがないから記事書くのやめよう」
「今日は気分が乗らないから記事を書くのはやめよう」
「今日は遊びに行きたいし記事書くのやめよう」
みたいな感じで何もしないまま月日が経ち気がつけば生活防衛資金が底をつく…という自体になります。マジで。
そんな事態を避けるためにも「SNSは仕事!」という意識をしっかりと持ちたかった。
開業届は覚悟の証
SNS執筆業として開業届を出せば、SNSは趣味から仕事の領域になります。
趣味は気分が乗らなかったやる必要はないけど、仕事はそうじゃない。
気分が乗らないからで会社を休む人はいない(…たまには休むこともあるけど、週に何度もそんなことで有休使わない)。
「ブログは趣味じゃなくて仕事。生活の基盤となる“仕事”として、きちんと記事を書いて成果を出さなきゃいけない。」という意識をしっかりと持つために、国に対しても自分に対しても「事業としてやってます」と宣言したのです。
開業届を出すメリット3選【個人事業主にとって大きい理由】
開業届を出すと「仕事としてやっていく覚悟が決まる」なんていう漠然とした気持ちの問題だけでなく、現実的にしっかりとしたメリットがあります。
青色申告が使える
青色申告とは、確定申告の方法の一つで、税金の優遇措置が受けられる制度です。
開業届を出すとことで最大65万円の「青色申告特別控除」をが使えるようになります。
そもそも「控除」とは?
控除とは、税金を計算する前に、収入から差し引いてもらえる金額のことです。
たとえば、年間100万円稼いでいて65万円の控除があれば、
税金がかかるのは「100万円−65万円=35万円」。
控除によって課税所得が減ると、その分所得税や住民税が安くなり住民税を基に計算される国民健康保険の保険料も翌年に安くなるので、節税だけでなく社会保険料対策にもなります。
国民年金は定額制なので影響しませんが、所得が低ければ免除制度を利用できる可能性もあります。
会社員と個人事業主の控除の違い
会社員の場合「給与所得控除」という制度があり、自動的に収入から一定の額が控除されています。
でも個人事業主(フリーランス)にはそれがない…
だからこそ、開業届を出して「青色申告控除」を使い、最大65万円の控除を受ける必要があるのです。
青色申告のデメリット
ただし、青色申告をするには複式簿記というちょっと複雑な帳簿をつける必要が。
とはいえ、最近はマネーフォワードやfreee会計などのソフトがあるので、複式簿記へのハードルはかなり下がっています。
ただ、ソフトに任せきりにせず、「簿記ってこういうもの」という基本だけでも知っておくのがおすすめ。
家電で例えるなら「説明書を読まずに使ってると、間違った使い方してても気づけない」みたいなイメージです。
ちょっとだけ仕組みを知っておくだけでも、節税効率がグンと上がります◎
経費が使えるようになる
仕事に関係する支出を「経費」として計上することで、課税対象となる所得を減らすことができます。
例えば、ブログ運営にかかるレンタルサーバー代、PCやスマホの購入費用、はもちろんですが、カフェでの作業費、書籍やオンライン講座の受講料など、本来なら生活費として出ていくお金が経費となり、収入から引かれ、節税につながるのは大きなメリットです。
ただし、何でもかんでも経費にするのはNG。領収書の保管や、「どういう目的で使った」かを合理的に説明ができることが大切です。
屋号を持てるようになる
開業届を出すと屋号、つまり会社名が持てるようになります。
「〇〇事務所」「〇〇制作会社」「オフィス〇〇」などと名乗れるようになるし、会社名義の銀行口座やクレカも持てるようになります。
名刺や請求書に会社名が入っていたり、クライアントからの報酬振込先が会社口座だと、「個人で仕事をしている人」よりも「事業として仕事をしている人」という認識で社会的信用度が増します。
開業届を出すデメリット3選
メリットがあればもちろんデメリットもある…
ということで、これまた私が思うデメリットを。
確定申告必須
事業として使った1年間のお金の流れを帳簿にまとめて、確定申告しなければなりません。
昔と違って会計ソフトで簡単に帳簿が作れる時代ですが、専門用語や記帳ルールがたくさんあるので最初は拒否反応が出ますし、単純に面倒です。
税理士さんにお願いするとしても、領収書管理や保管は自分ですることになるので、お金管理がルーズな人には絶望的に面倒です。
廃業するときに手続きが必要
「もうこれ仕事にするのやめよ」と思った時に、廃業手続きを行う必要があります。
開業届と同じで書類を提出するだけなので大した手間ではないものの、「手続きをしなければいけない」というのはデメリットかも。
その他のデメリット
会社員で周囲に内緒で副業をしている場合、開業届を出すことで副業がバレる可能性があります。
こちらの動画で詳しく解説してくれてるので、参考にしてください。
開業届の作成&提出方法
開業届の作成&提出方法は手書きとオンライン2種類です。
手書きで作成する場合
税務署の窓口まで開業届をもらいに行くか、国税庁のサイトから「個人事業の開業・廃業等届出書」をダウンロードして印刷。必要事項を記入し、再び税務署の窓口に持参するか、郵送で提出します。
記入の仕方は検索すればいくらでも出てきますが、税務署の窓口でも丁寧に教えてもらえるので、「人に聞きながら記入したい!」という方は税務署に行って用紙をもらい、その場で教えてもらいながら記入し、そのまま提出するのがいいんじゃないかと思います。
記載する項目はこちら。
・提出日: 税務署に提出する日
・納税地: 住所または事業所等の所在地
・ 氏名・生年月日・個人番号(マイナンバー)
・ 職業: 具体的な事業内容
・ 屋号: 使用する場合
・ 事業の概要: 具体的な事業の内容を記述
・ 所得の種類: 事業所得、不動産所得、山林所得のいずれか、または複数選択
・ 開業年月日: 事業を開始した年月日
・ 事業所等の所在地: 事業を行う場所が自宅と異なる場合に記入
・ 電話番号: 連絡先
・ 給与等の支払状況: 従業員を雇用する場合記入
・ 源泉所得税の納期の特例の承認に関する事項: 希望する場合記入
・ 消費税に関する事項: 消費税の課税事業者となる場合記入
・ 関与税理士: 税理士に依頼している場合
給与などの支払い以下の項目は従業員がいなければ記入する必要はありません。
職業・屋号・事業の概要はその場で考えるのは難しいので事前に考えて行くのがオススメ。
職業は「開業届 〇〇 職業欄」と検索すれば記入例が出てくるので、そのまま書いちゃえばOKです。
事業内容も同様。『今すぐに始めないけど、ゆくゆくはやってみたいな』と考えてることも書いといた方がいいみたいです(私はやりたいと思ってること全部書きました)。
屋号は後からでも付けれるので無記入でも構いません。
オンラインで作成する場合
e-Taxやクラウド会計ソフトを使えばオンラインで書類を作成し、そのままオンライン上で提出できます。
税務署に行く手間が省ける・24時間いつでも提出できる・記入ミスを簡単に修正できるといったメリットがあるし、書類保管もデータで済みます。
e-Taxは国税庁が運営するオンラインの税務申告・納税システムです。
開業届の提出以外にも、確定申告や年金・国保の納税手続きもオンラインで行えるので便利です。
手書きとオンラインどちらを選ぶ?
これはもう、好みの問題です。
書類自体はどちらも同じなので、自身の状況に合わせて選んでください。
実際に提出した感想
最初に書きましたが、私は開業届を2025年最強開運日である3月10日に提出しました。
「2025年最強開運日に開業してやった!」という実感を得たかったので、書類に手書きで記入し、直接提出しに行くことを選びましたが…
窓口で数分待たされた時間こそあるものの、提出自体は1分もかからず。
私)これ、持ってきたんですけど
はい、確認しますね。その間にこちら(開業届を提出します、という書類。名前と住所を書くだけ)に記入をお願いします。
私)書けました
はい、それでは控えをお渡ししますね。おつかれさまでした。
これでおしまい。
拍子抜けするほどあっという間でした。
たぶん、窓口で提出しようがオンラインで提出しようが、簡単すぎて「開業した」という実感は湧かないと思います。笑
開業届を出した後の心境とリアルな生活の変化
そんなこんなで、開業届を提出し、晴れて個人事業主となった私の生活はこれまでと何も変わっていません。
強いて言えば最初に書いたように、「ブログは趣味じゃなくて仕事。きちんと記事を書いて成果を上げないと生活できない」という気持ちが少しだけ強くなりました。
というか、青色申告と経費を最大限に利用するために所得が欲しいという気持ちがめちゃくちゃ強く芽生えました。笑。
でも正直なところ、生活に困るような状況じゃないのでそこまで真面目に取り組めてないというか、記事を書くペースが上がってないのが現実。
とりあえず、ブログを書くために課金している費用だけでもペイできる額を稼ぐのが当面の目標です。
まとめ:開業届は「始める」覚悟の証
開業届を出すことで得られるものは、節税や社会的信用以上に、「自分はこの仕事を本気でやっていくぞ」っていう気持」が大きいと思います。
出す出さないは自由だし、状況によって出さない方がいい人もいるけれど、私の場合は気持ちの切り替えや明確な収入設定ができたという意味でも出してよかったです。
これから開業届を出す方や、出そうか迷っている方の参考になれば嬉しいです!