「子どもが欲しい」と思って婚活していた私が、「本当に欲しかったもの」とは?【本当の結婚観】

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28歳から33歳までの5年間、婚活に励んでいました。

理由は、子供が欲しかったから。
出産のタイムリミットを感じながら、「出産前提」で結婚相手の条件を見ていました。

でも、そうした婚活を続けるうちに、ふと疑問が。

「もし子どもができなくても、一生一緒にいられるのだろうか?」

答えはNO。
「子供ありき」で相手を選ぶのに、その前提がなくなるなんて、考えられませんでした。

そこから、自分の本当の結婚観が少しずつ明確になり始め、最終的に婚活を辞めることに。
今回は婚活を通して見つけることができた、「私が結婚で欲しかったもの」についてお話しします。

たくさん悩み苦しんで泣いた経験が、今現在結婚や出産に焦り、不安を抱えている方の役に立てばいいなと思います。

婚活を始めた理由は「子どもが欲しい」から

私が婚活を始めたのは28歳の時。
それまで異性関係で嫌な思いをしたこともあり、結婚したいとは思っていませんでした。

その反面、漠然と「将来的に子供は産みたい」と考えている自分もいました。

「出産リミット」に焦り、婚活を始める

昭和から平成、令和へと時代が変わるにつれ、女性の初産平均年齢は少しずつ上がり続けています。
医療の進歩や、多様性が重視されるようになったことで、高齢出産もさほど珍しくなくなりました。

それでもやっぱり、「妊娠・出産の年齢」というのは、子どもを望む女性にとっては、気にしない方が難しいもの。

私も30歳を目前にして、「今、産む選択をしないと、一生後悔するかも」と、どうしようもない焦りが生まれました。

交際相手がいなかったため、短期間で効率よく結婚相手を見つけようと結婚相談所に登録し、婚活を始めることにしました。

結婚相手の条件は「お金があること」

当時の私の年収は200万ほど。
実家で生活する分には困らないけど、家庭を持ち、子供を育てるとなると心許ない金額です。

身も蓋も無い言い方をしますが、「私の代わりに生活や子育てに必要なお金を稼いでくれる人」が、結婚の絶対条件でした。
その上で、見た目や清潔感、価値観も一致して、できれば府内在住で、年齢も近いほうがいい……

典型的な「自分を棚に上げて、分不相応な条件を求めて妥協しない」タイプだったけど、条件重視の婚活をしているなら、誰もが一度は通る道ですよね?(笑)。

思うようにいかない婚活。その理由は?

私が利用していた結婚相談所では、毎月条件に応じた人のデータが送られてきて、気に入った人がいればデートを申し込み→相手からOKをもらえれば実際に会うシステム。

幸い「誰も紹介してもらえない」「誰からも申し込まれない」「誰からもOKをもらえない」ということはなく、複数の男性とお会いすることができました。

ただし、30過ぎたら紹介数もデート成約率も激減し、活動の場をお見合いパーティーやマッチングアプリに移す羽目に…
30歳足切り説を身をもって知った出来事でした(笑)。

誰と会っても、お金や結婚観の話ができない

デートは毎回それなりに楽しかったですが、「結婚相手を見つける」ために会っているにも関わらず、データではわからない収入資産・金銭感覚・結婚観を聞くのがとても難しかったです。

・「初対面の相手にお金の話を聞くのはモラルとしてどうなんだろう?」
・「もし結婚観が一致したら、結婚の流れになっても断れないのでは?」

通常の出会いと違って「効率よく条件の良い相を探す」ために結婚相談所を通して会っているのだから、ストレートに聞いて、「合わない」と思えばそこで終了・「合う」と思えば結婚すればいいだけの話なんだけど…

そんな簡単に割り切ることができませんでした。

「出産リミット」が気づかせてくれた、本当の気持ち

そうこうしているうちに、数年が経ち

「これ以上歳をとると子供を産めないかも」

と、どんどん不安と焦りが大きくなるように。

マッチングしても、デートを繰り返しても、聞きたいことは聞けない。
数回会う人はいても、向こうからも核心になるような話はない。
つまり、「キープ」程度にしか見られていない。自分には価値がない。

ネガティブな考えが止まることなく湧いてきて、精神的にもかなり不安定だったと思います。

「もし子どもができなかったら…?」という問い

それでも、「子どもがほしい」「今頑張らないと、産めない」という気持ちを胸に婚活を続けていたのですが、ふと

「もし子どもができなかったら、子がいる前提で結婚した相手と、一生一緒にいられるのか?」

という疑問が浮かぶように

答えは、NO。

「子どもありき」で相手を選ぶのに、その前提がなくなるなんて、ありえない。
子どもができない可能性があるなら、心から好きだと思える人と結婚したい。

その結論に至り、そこで私の婚活は終了しました。

「子ども」より「結婚相手」が重要になった

「子どもを産むため」に結婚するんじゃなくて、「心から好きだと思える人と結婚して、子どもが産みたい」。
そのために、条件なんか無視して「一緒にいたい」と思える相手と出会いたい。
どうしても条件を見てしまう「婚活」ではなく、「婚活外」で出会う人がいい。

そう思い、婚活を辞めました。

婚活を辞めれば、異性と出会う可能性も、子供を産める可能性も格段に下がる。
なんなら、諦める必要もある。
それでも、婚活では心から納得できる結婚にならないと考えてしまった以上、婚活を続ける気にはなれませんでした。

「結婚相手」にこだわりたかった理由

今にして思えば、この考え方は「結婚相手を見つけられない」ことに対する逃げなのかもしれません。

本当に子どもが欲しいのなら、しのごの言わず、さっさと条件に合う人と結婚すればよかった。
それをせず相手の選り好みをして、「選ぶ側だと思っていたのに、選ばれない側だった」という事実から目を背けたかっただけなのかも?とも思います。

それでも、私は今、この頃には想像できなかった幸せな日々を過ごせています。
結果論になってしまいますが、たとえ「逃げ」や「言い訳」だったんだとしても、私にとって「相手を重要視すること」は、間違いのない選択でした。

婚活を経験したからこそ出会えた、「最高の相手」

その後、35歳を機に「一生独身」の心構えと準備を進め始めましたが、幸いなことに素敵なパートナーと巡り会うことができました。

心の底から「出会えてよかった」と思える大切な人です。

だけど、「子どもが欲しいから結婚したい」という考えのままだったら、見向きもしなかったと断言できます。
なぜなら、当時重要視してた結婚条件には全然当てはまらないから(笑)

婚活を重ねて、自分なりに「子どもと結婚」に対する答えを持つことができたからこそ、彼と出会い、2人で幸せに過ごすことができているんだと思います。

まとめ:子どもが欲しかった私が、本当に求めていたもの

婚活をしていた頃の私は、「子どもを産んで育てること」を結婚の一番の目的としていました。

それが「結婚で得られる幸せ」だと考えていたからです。

もちろん、それが間違いだったとは思いません。
だけど、私が「結婚」に求めていたものは、それじゃなかった。

タイムリミットに焦って振り回されてしまったけれど、奇しくもそのタイムリミットのおかげで、「子どもより、子どもがいなくても一緒にいられる人」を求めていると気づくことができました。

そして、そんな人と巡り会うこともできました。

結婚・出産は、その願望がある女性にとっては、嫌でもタイムリミットを突きつけられるものです。
だけど、そのタイムリミットに惑わされることなく、「自分の幸せ」を考え、結婚も出産も「無数にある幸せの中のひとつの選択肢」と考えられるようになって欲しいなと思います。