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収集癖のあった私が「部屋の片付け」を通して、たどり着いた価値観【ミニマリズム思考】

生活改善
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私には収集癖があり、部屋には好きが高じて買い集めたコレクションがたくさんありました。

だけど、物であふれそうな部屋を整理整頓しているうちに、「もっとスッキリした部屋にしたい」という気持ちが芽生え始め、少しずつ生活にも変化が現れるように。

今回はその過程を振り返りながら、ライフスタイルの価値観が変わっていった体験をまとめてみたいと思います。

ライフスタイルについて悩んでる方が、ヒントを得てくれたら嬉しいです。

「収集癖」の原点と「整頓好き」という性格

私が「収集癖」に目覚めたのは、幼少期。

親戚の家に遊びに行ったとき、20年くらい昔の漫画雑誌の付録で遊ばせてもらいました。
昔の漫画の付録は私の目には宝物に見えたし、大切に保管し続けていることに朝ないながらも感銘を受け、「自分も今持っている付録類を、大人になったとき子供達に見せて遊ばせてあげよう」と思ったのが始まりです。

好きなものは増やしたい。でも、部屋は整えたい。

小学生くらいまでは、雑誌の付録を大切に保管する程度でした。

だけど、成長して自由に使えるお金が増えるにつれ、漫画やアイドルの関連グッズなど、「好きなもの」を次々と集めるように。

その一方で、モノが増えることによって部屋が散らかることが許せず、「ここにしか置かない」と決めた収納スペースが限界を迎えるたび

「どうすればもっとコンパクトにまとめられるか」
「どうすれば、これ以上収納スペースを増やさずに済むか」

「好きなものは増やしたい。でも、部屋もスッキリさせたい」

と、頭を悩ませ、少しづつ拡張される収集スペースにストレスを感じるようになっていました。

モノが多い状態に耐えられなくなり、決断

物は集めたい。でも散らかるのは絶対に嫌だ。

ポスターやグッズ類を「見せる収納」として飾ってみるも、落ち着かなくて「見せない収納」に変える。
すると、収納場所が溢れそうになるので、「見せる収納」に戻す。
これを繰り返し続け、最終的に

「決められた収納範囲からモノが溢れるのが耐えられない」

という気持ちから、あらゆるグッズ類の収集を辞めることを決めました。

テレビを手放して目覚めた、「空間の余白」の心地よさ

グッズ集めをやめたあと、しばらくは変わらぬ生活をしていましたが、テレビを捨てたことをキッカケに「モノのない空間」への欲求が生まれ始めました。

テレビを捨てて生まれた「余白」に満たされる

ひとつ前の記事でテレビ視聴を辞めたことを書きました。

テレビ視聴をやめたら、時間が増えすぎて困った話
テレビ視聴をやめたことで、時間が大きく増えた私の実体験を紹介します。増えた時間をどう使えばいいか分からず戸惑った日々から、価値観が変化していくまでの流れをまとめました。SNSや動画視聴が習慣化している人にも通じる話です。

視聴をやめたものの、なんとなくテレビ自体は部屋に置いたままにしていたのですが、ある日「もし見たくなったら買えばいい」と、思い切って処分することに。

すると部屋に「何もない空間」が生まれ、その空間は、なんとも言えない満ち足りた気持ちを感じさせてくれました。

「モノを置かない空間って、スッキリしてて、いい」

部屋を、「自分好みの空間にしたい」

変わり映えのなかった部屋に変化が生まれたことで、部屋に対して大きく意識を向けるようになりました。
すると、次々と不満が出てくるように。

・賃貸特有の壁や床が気に入らない
・長年使ってるカーテンの日焼けが気になる
・ふすまの汚れが気になる
・子供の頃から使ってる統一感のない家具が気になる

もっと、不満のない部屋にしたい。
自分好みの空間にしたい。
そう思うようになりました。

部屋を変えたいけれど…「費用が無駄になるかも」?

気に入らない壁・床を、好みの壁紙とフロアタイルで整えたい。
統一感のない家具を、心から気に入ったもので揃えたい。
無駄な物をなくし、余白のある空間にしたい。

そんな部屋に作り替えたいと思いつつも、同時に頭をよぎるのが

「結婚して家を出たら、費やしたお金が無駄になるからもったいない」

という考え。

「不確定な未来」よりも「今」を優先する考えに

実に5〜6年もの間、「部屋を整えたい→でも結婚したら家を出る」という堂々巡りを繰り返しました。
そして、40歳を目前にして

「もう5〜6年も同じことを言ってる」
「この先も同じことを言い続けるかもしれない」
「不確定な未来を言い訳に、今の気持ちを無視していいの?」

そう考え直すように。

40歳目前という年齢は一生独身を意識し始めるには十分だったし、「この先の人生、少しでも悔いなく過ごしたい」という気持ちも強くなり始めた頃。
そんな年齢になってようやく、考えを改め、動き出すことができました。

理想の部屋づくりが、自分の価値観を変えていく

この頃の私の生活といえば、平日は会社と家を往復するだけ。
休日は、休日出勤するかクライミングに行くか、心身回復のためにひたすら眠るかの3択です。

そんな私が部屋に求めていたのは、「落ち着いて、眠れること」

ホテルのような空間で休みたい

旅先で利用するホテルには、疲れを癒すためのベッド以外、ほとんど家具がありません。

そんなホテルのように、シンプルにまとめた部屋にしたい。
ごちゃついたモノが目に入らない空間で、何も考えずゆっくりと眠りたい。

そのためには、既存の家具も、収納している集めた物も、減らしていくしかありません。

手放すことで、新しくなる価値観

自分が求める空間を作るために、集めたグッズや漫画を少しづつ手放し、処分する。
その作業中、手を止めることが何度もありました。

・「手放すのが惜しい」
・「捨てた後に後悔するかも…」

だけど、手放してしまえば不思議と「何を持っていたか」すら忘れてしまうんです。

今は、「集めた無数の物」よりも「何もない空間」を求めている。
心地よい空間と、少数の「お気に入り」だけあればいいと思っている。
新しくなった価値観に従って、部屋のモノをどんどん手放すようになりました。

とはいえ、手放す瞬間はホンッとに惜しい!!
捨てきれず残してるあるもの、まだまだたくさんあります…

たどり着いたのは「ミニマリズム思考」

・残したもの中から、自分の価値観を見つめ直す
・物質的な豊かさよりも、精神的な豊かさを重視する
・限られた時間やお金、エネルギーを「本当に大事なこと」に使う

こういった考えに基づくライフスタイルは、「ミニマリズム」というジャンルで、近年注目されています。

私自身も、もともとは「収集癖」だったのに、「片付けたい」という気持ちを優先し続けたことで、気づけばこの考え方に行き着いていました。

まとめ:部屋を整えることは「価値観を見直す」の第一歩

収集癖のあった私が、それよりも優先した「整理整頓したい」という気持ち。
「部屋を散らかしたくない」という気持ちを起点に、収集欲を断ち、テレビを手放し、モノを減らし、空間そのものの見直しをする中で、自分にぴったりのミニマリズムという価値観にたどり着くことができました。

部屋を片付けることは、暮らしや気持ちの整理につながります。
もし今、気持ちがモヤモヤしているなら、部屋や持ち物と向き合い、片付けてみてください。
そうして見えてきた価値観を大切にし、寄り添うように暮らしていけば、きっと自分らしいライフスタイルが見えてくるはずですよ!

おまけ:次回予告

部屋を整え出してから数ヶ月後。
今のパートナーと出会う機会があり、懸念していた「家を出るなら無駄になる」が現実となりました(笑)

ということで、次回はそのことについて詳しく書いていきます!