ちょうど一年前のこの時期、クライミング旅行をしてきました。
そしてこの旅行がキッカケで、自分の時間の使い方や、生き方そのものを見直すことになりました。
その結果、
「好きなことをして生きていたい」
そんな思いが強く湧き上がり、その気持ちに従って会社を辞め、フリーランスになることを選びました。
この選択が人生を大きく変えたと、今でも日々の至る所で感じます。
この記事では、
・クライミング旅行が「仕事を辞める」選択にどう繋がったか
・会社を辞める前と後の変化について
私の紹介も兼ねて書き留めておこうと思います。

自分の「好きなこと」を、後回しにしすぎていないか。
立ち止まって考えるきっかけになれば嬉しいです。
はじめに:仕事を辞める前と、辞めた後
退職を決める前の半年くらいは、ほぼ毎日「会社に行きたくない」と思いながら過ごしていました。
毎日吐きそうな気持ちを抱えて出社し、虚無で仕事をこなし、ストレス値の限界を超えた状態で帰宅する。
パートナーの顔を見て安心感で泣き、翌日を思いまた鬱々とした気持ちになり眠れず、寝不足で朝を迎える。
その繰り返しで、とにかく精神的に不安定な毎日を過ごしていました。
会社を辞めたら、生活が一変
会社を辞めてしばらくの間、パートナーがよく「全然泣かなくなって安心した」と口にしていました。
自分でも「精神的に弱っているな」と感じることが、明らかに少なくなったと感じます。
それだけでなく、
・朝起きて、パートナーと「おはよう」と挨拶を交わす
・天気がいいだけで、気分も良くなる
・近所を散歩するたびに、話題が見つかる
こんな“何気ない日常”に幸せを感じる余裕も生まれました。
今の生活に一切不安がないといえば嘘になるし、まだまだ将来に不安を感じる日もあります。
だけど、それでも会社勤めの頃に比べたら、ずっと穏やかな気持ちで毎日を過ごせています。
辞めたいのに辞められなかった理由
日常的な上司のパワハラと人間関係のストレス。
慢性的な人手不足によるオーバーワーク。
精神的にギリギリの状態が続いても、それでも会社を辞めることができませんでした。
・私が辞めると、後輩が私の代わりになる
・今と同じ条件で再就職できる保証がない
「辞めたい」と思うと同時に、こうした不安も頭から離れなかったからです。

「辞めたくても、辞められない」
そんな当時の気持ちは別の記事で語っています。
二泊三日のクライミング旅行で、久しぶりに「楽しい」と感じた
転機となったのは、クライミングジムの先輩達との旅行。
ジム内で「小川山にクライミングしに行かないか?」という話が持ち上がりました。
その頃の私といえば、月に1度クライミングができていれば良い方。
気力も削られ、情緒不安定なのが当たり前で、クライミングを楽しむ余裕がありませんでした。
ただ、そんな状態でも、“クライミングの聖地”と呼ばれる小川山への旅行というのはとても魅力的で、この時ばかりは二つ返事で参加を決め、この日を心の支えにして生きていました。
大袈裟でなく、本当に。
忘れかけていた「心から楽しい」と感じる気持ち
初めての小川山クライミングは、とても楽しかったです。
朝起きたら岩場に向かい、疲れるまで登る。
疲れたら宿に戻って眠り、朝が来たらまた岩場に向かう。
クライマーにとって、これ以上ない贅沢なルーティンでした。
さらに、“聖地”を体験できたこと。
トライした課題が程よいグレードだったこと。
いつもは一人でトップするリードクライミングで、パートナーと一緒にトップし同じ光景を眺めたこと。
外岩クライミングも、クライミング旅行も何度も経験したけれど、さまざまな要因が重なり、一段と思い入れのある時間となりました。
同じ岩の別課題にトライしていた女性が激強で、先輩が話しかけたらBJC優勝者の中村真緒選手だと判明!!
私のトライ中、「ガンバ」って声かけしてもらったことは一生忘れません…!
帰り道で気づいた「本当の気持ち」
小川山への旅行は、一生の思い出に残る楽しいものでした。
だけど、帰阪の日、私の口から出た言葉は
「明日からまた会社かぁ…嫌すぎるなぁ」
どんなに楽しい時間を過ごしても、
日常に戻ると途端にネガティブな気持ちに支配されてしまう。
私はもう、そういう生き方を続けたくない。
・「世の中にある、“楽しいこと”をもっと経験したい」
・「毎日を、“今日もいい1日だった”と心から思えるようにしたい」
・「好きなことをして生きていたい」
自分の時間を、自分が「好きだ」と思えることのために使いたい。
そのためには、どうすればいいのか?
そのときから、漠然とした「会社を辞めたい」という気持ちが、
「自分の時間を、これ以上会社に奪われたくない」という気持ちに変わりました。
「辞められない」から「どうやって辞めるか」へ
自分の時間を会社に奪われたくない。
そう考えるようになっても、やっぱり簡単に会社を辞めることはできませんでした。
ただしこの頃にはもう、「辞められない」ことに悩んでいたのではなく、「どうしたら退職できるか」と悩んでいたように思います。
その証拠に、先に述べた
・私が辞めると、後輩が私の代わりになる
という、他人を想う気持ちでの悩みはなくなり、
・会社や親にどう切り出すのか
・辞めたあとの生活費はどう稼ぐのか
・金銭的余裕はどれくらいあるのか
・無職という肩書きで、堂々と人に会えるのか
そういった自分への不安に対することで悩んでいました。
悩みながらも退職できた理由
その後、仕事で少し大きめのミスをしてしまいます。
「今辞めると言ったら逃げたと思われそう」
「ほとぼりが冷めるまで退職話はおあずけだな」
仕事のミスと退職時期を逃したことで、かなり落ち込んでいたのですが…
この直後に、自然な流れで退職を口にできる機会が巡ってきたんです。
普段の私なら、「ミスしたばかりだし」「やっぱりまだ不安だし」と、気持ちを飲み込んでいたと思います。
でもこの時はそんなことを考える間もなく、驚くほど自然に退職の意向を伝えていました。
その結果、小川山の旅行から3ヶ月後に円満退職する運びとなりました。

本当に、自分でもびっくりするくらいの円満退職でした。
言い出す機会があったこと。
そして、それを見逃さなかったこと。
全て、運が味方をしてくれたとしか思えません。
その後の退職までの道のりは、別記事でまとめています。
会社を辞めることで知った、「心が安定する」生活
退職後の生活は冒頭で少し触れたように、ストレスが激減し、精神が不安定になることがなくなりました。
それもそのはずで、「嫌だ」と思うような出来事と縁がなくなったから、ストレスの溜まりようがないんです。
退職前に一番不安だった金銭面も、「なんとかなるか」と、よくも悪くも楽観的な気持ちで受け止められるようになりました。
それだけ気持ちに余裕があるんだなぁと感じるし、何より今、心から笑える毎日が、泣いてばっかりだったあの頃より悪い未来に続くなんて考えられないんです(笑)。
収入がなくても、仕事も生活も「好き」で満たそうとしている今の私は、とっても幸せ者だなと感じます。
世間体より、自分の納得を選べるようになった
私には同棲中のパートナーがいます。
だから仕事を辞める前は、
・「無職になったら周りにどう思われるんだろう?」
・「彼氏に寄生して遊んでると思われたら嫌だ!」
こんな、いわゆる“世間体”を気にした不安も抱えていました。
だけど今は、世間体なんかまったく気になりません。
私自身が今の生活に納得している。
彼は彼の基準でそれを受け止め、一緒にいてくれる。
世間体なんかより自分たち2人が互いに納得し、仲良く笑える日々を選ぶ方が何倍も大事だと感じています。
だからと言って、彼の好意にあぐらをかいてるわけではなく、この恩は一生をかけて返していく所存です!
まとめ:自分の「本当の気持ち」を無視しない
もし今、これを読んでいるあなたが、あの頃の私のように「本当はこうしたい」と思いながら毎日をやり過ごしているのなら。
自分の“好き”や“楽しい”を優先する時間を作ってほしいなと思います。
特に、落ち込んだ時や人生に悩んだ時こそ、気分転換も兼ねて、そういう時間を作ってほしい。
一度、“好き”“楽しい”といったポジティブな感情で満たされて欲しい。
そうした感情の中にこそ、「自分が本当にしたいこと」が隠れていると思います。
それを見つけることができたら、どうやったら叶えられるかを考える。
そうして、手に入れた今の生活に、私はとても満足しています。


