PR

「好き」を大切にしたくて、仕事を辞めました【無職だけど、幸せです】

退職にまつわる話
この記事は約6分で読めます。

ちょうど一年前のこの時期に、クライミング旅行に出かけました。

たった2泊3日の旅だったけど、この短い時間の中で

「好きなことをして生きていたい!」

という思いが強く湧き上がり、会社を辞めることを決めました。
あの時の決断が、人生を大きく変えたと、日々の至る所で感じています。

この記事では、クライミング旅行が「仕事を辞める」決断にどう繋がったか、そして、その会社を辞める前と後の心境の変化について語りたいと思います。

「今の仕事にモヤモヤしている」「自分の好きなことを大切にしたい」と思っている方が、何か気づきを得るきっかけになれば嬉しいです。

はじめに:仕事を辞めて、QOLが爆上がり!

退職を決める前の半年くらいは、ほぼ毎日「会社に行きたくない」と思いながら過ごしていました。

毎日吐きそうな気持ちを抱えて出社し、虚無で仕事をこなし、休み時間には気の合う先輩や後輩と会社&上司の愚痴を言い合い、ストレス値の限界を超えた状態で帰宅し、パートナーの顔を見て少しだけ気持ちを和らげる…

そして明日を思いまた鬱々とした気持ちになり、寝るのを嫌がり、寝不足で朝を迎える…

その繰り返しで、とにかく心が不安定な毎日を過ごしていました。

会社を辞めたら、想像以上に自由で幸せな日々

上記の生活は会社を辞めてから一変。
毎日の生活が180度変わりました。

・朝起きて、パートナーと「おはよう」と挨拶を交わすのが幸せすぎる。
・ちょっと贅沢な朝にしたくて、一駅先のパン屋まで歩いてパンを買いに行くのが楽しい。
・嫌なことに関わる機会がないから、いつも穏やかな気持ちで過ごせる。
・クライミングも旅行もそれ以外のことも、その日の気分で好きに楽しめる。
・「明日も会社…」と吐きそうな気持ちにならず、「今日も一日幸せだったな」と心から幸せな気持ちで眠りにつける。

仕事を辞める前は、

・「無職になったら周りにどう思われるんだろう?」
・「彼氏に寄生して遊んでると思われたら嫌だ!」

と、世間体を気にした不安でいっぱいでした。

でも今では、「世間体なんかより、自分の心が穏やかでいられる日々を選ぶ方が何倍も大事だ」と、心から思っています。

辞めたいのに辞められなかった、あの頃の私

・上司のパワハラ
・人間関係のストレス
・人手不足による激務

この三重苦で何度も会社を辞めようと思いましたが、

・残された後輩が私の代わりにブラック労働の犠牲になる罪悪感
・「今と同じ条件で再就職できる保証がない」という不安

この二点からなかなか退職に踏み切れませんでした。

▶︎詳細は、こちらの記事にまとめています。

たった2日間の旅で、人生の歯車が動き出した

転機となったのは、クライミングジムの先輩方と行った旅行。

ある日、ジムで「小川山にクライミングしに行かない?」という話が持ち上がりました。

その頃の私は、月に1度クライミングができていれば良い方。
クライミングを楽しむ余裕もなく、頭の中はいつも大嫌いな上司のことでいっぱい。
気力も削られ、情緒は不安定になっていました。

そんな状態の私でも、「クライミングの聖地」と呼ばれる小川山への旅行は、とても魅力的な企画!
この時ばかりは二つ返事で参加を決め、この日を楽しみに仕事をこなしていました。

忘れかけていた「心から楽しい」と感じる気持ち

初めての小川山クライミングは、とっても楽しかったです!!

いつもなら、朝起きたら会社に向かうのに、起きたら岩場に向かい、疲れるまで登る。
疲れたら宿に戻って眠り、朝が来たらまたクライミングのため岩場に向かう。

クライマーにとって、これ以上ない贅沢なルーティン!!

外岩クライミングも、クライミング旅行も何度も経験していたけど、「聖地」だったことやトライした課題が程よいグレードだったこと、いつもは一人でトップするリードクライミングで、パートナーと一緒にトップし同じ光景を眺めたことなど、さまざまな要因が重なってものすごく楽しい経験になりました。

初日、同じ岩の課題にチャレンジしに来た激ツヨ女性がいて、先輩が話しかけたらBJC優勝者の中村真緒選手だと判明!!一生懸命課題にトライしていた時、「ガンバ」って声かけしてもらったことは一生忘れません!!

帰り道に湧き上がった、自分の“本当の気持ち”

小川山の岩場に心を奪われ、久しぶりに心から楽しいと思う時間を過ごし。

帰阪日、私の胸に湧き上がったのは、「明日からまた、愚痴ばかりの毎日に戻るのか」という鬱々した気持ち。
そして、口から出た言葉は「明日からまた会社かぁ…嫌すぎるなぁ」でした。

そこで、気づいたんです。

「こんなに楽しい2日間だったのに、帰路につく第一声が『楽しかった』という楽しい思い出じゃなくネガティブな言葉なのはどうして?」
「世の中には楽しいことがたくさんあるはずなのに、私の毎日が楽しくないのはなぜ?」
「どうして自ら楽しくないことに時間を注いでいるの?」

「大好きなクライミングのための時間がもっと欲しい」
「自分の時間をもっと、『好きだ』と思えることに費やしたい!」

感情を振り回され、愚痴ばかり出てくる仕事場には行きたくない。
私は、自分の「好きなこと」にもっと時間を使いたい。
自分の「好きなこと」をして生きていきたい。

自分が心から望む、“本当の気持ち”に気がついた瞬間でした。

「嫌だ」をやめて「好き」を選ぶ

本当の気持ちに気づいたとは言え、すぐに変わることもできませんでした。

「会社を辞めたい」と強く思いつつも、

・会社や親に、どう切り出すのか
・辞めたあと、どうやって生活費を稼ぐのか
・金銭的余裕はどれくらいあるのか
・「無職」という肩書きで堂々とできるのか

他にもまだまだ、たくさんの不安がありました。
だけど、再び上司や会社の愚痴を言い続ける日々に身を投じて、

「小川山で、人生には楽しいことがたくさんあると知った
一度しかない人生、死ぬまで愚痴を言っておわりたくない!」
「私は、好きなことをして生きていきたい」

という気持ちがどんどん強くなり、思い切って退職へと舵を切った結果、めでたく3ヶ月後に円満退職する運びとなりました。

▶︎退職までの道のりはこちらの記事でまとめています。

無職でも、今の私は幸せ者です

退職後の生活は、冒頭にお伝えした通りです。

「嫌だ」と思うような出来事とは縁がなくなり、穏やかに過ごしています。
自分の「好き」を優先し、ささやかな幸せや喜びも見逃さず噛み締め、心から笑える毎日。

退職前に一番不安だった金銭面も、「なんとかなるか」と、よくも悪くも楽観的な気持ちで受け止められるようになりました。

それだけ気持ちに余裕があるんだなぁと感じるし、何より、心から笑える最高な毎日が、愚痴ばっかりだったあの頃よりも悪い未来に続くなんて、どうしても思えないんですよね(笑)。

収入がなくても、無職でも。
仕事も生活も「好き」で満たそうとしている今の私は、とっても幸せ者だなと感じます。

まとめ:人生には「楽しい」を優先する時も必要

クライミング旅行をきっかけに、私は「好きなことをして生きていきたい」という気持ちに気づきました。

すぐに動き出せたわけじゃないし、不安や迷いもたくさんあったけれど、結果として今は、心から笑える毎日を送っています。

・仕事を辞める
・環境を変える
・「好き」を選ぶ

これらは簡単なことではないし、誰にでも当てはまる「正解」でもないと思います。

それでも、あのときの私のように、「本当はこうしたい」と思いながら毎日をやり過ごしている人がいたら……

ほんの少しでいいから、自分の「好き」や「楽しい」を優先する時間を作ってほしいなと思います。
特に、落ち込んだ時や人生に悩んだ時こそ、気分転換も兼ねて、そういう時間を作ってほしい。
「好き」や「楽しい」といったポジティブな感情の中でこそ、「本当の気持ち」に気づける瞬間がある。

それが、人生を変えるきっかけになるかもしれない。
自身の体験を通し、そんなふうに感じています。