職業訓練校に通うことが決まったら、まず最初にやってくるのが「入校式&オリエンテーション」。
でも、訓練校の入校式&オリエンテーションって、学校の入学式や会社の研修とも違うイメージ……
実際どんなことをするのか、事前に想像できなくて不安な人も多いと思います。
この記事では、Webサイト制作の職業訓練校卒業生の私が、実際に参加した入校式&オリエンテーションの内容、必要だった持ち物についてレポートします!
これから職業訓練に通う予定の方の、ちょっとした不安解消になれば嬉しいです!
初日に必要な持ち物&服装は?
訓練校の初日に持っていくものは、入校面接時やハローワークでの入校申込時に説明があり、リストを渡されるのでその指示に従えばOKです。
持ち物リスト(私の場合)
私が指示されて持って行ったものは
・受験票(本人確認用?)
・筆記用具(当日、書類の記入があるため)
・テキスト代(当日、テキスト代の支払があるため)
・大きめのカバン(一括購入したテキストを持ち帰るため)
・保険加入代(訓練中の保険加入が必須&その支払いのため)
受験票→本人確認用、筆記用具→当日記入する書類用、テキスト代→当日一括購入、それぞれしっかり必要だったけど、保険代は振り込み用紙を渡されて、「各自で振り込んでね」って形式でした。
帰りに郵便局に立ち寄って振り込めたらよかったけど、余分な現金を持ってなくて手数料分が足りず、キャッシュレス対応かもわからなかったので、翌日の授業前に振り込みに行きました。
初日の服装について
服装は特に指示がなく、「面接じゃないし普段着でいいか」と、普段着で行くことに。
考えることはみな同じらしく、面接ではスーツ着用率ほぼ100だったのに、この日はスーツ皆無でした(笑)。
みんな、これから来てくるのであろう、普段着で来てました。
初日に自己紹介をする可能性もあるので、少しだけキレイめで行く方が無難かも!細身のGパンに綺麗めシャツとか、男性ならジャケットだけ羽織るとかで全然OKなレベルです。
初日、教室に入る前にやったこと
初日は、「何時までに来るように」という指示があるので、間に合うよう登校します。
これは私の場合ですが、登校したら受付という名の本人確認&テキスト代の支払いがあり、それを済ませた人から教室内の座席を案内される、という流れでした。
座席にはこれから授業で使っていくテキストや、オリエンテーションで使う書類が用意されていて、オリエンテーションが始まるまで、みんなそれを読んだり、スマホを弄ったりしてソワソワしてました。
座席は50音順で、卒業時まで固定でした。
入校式&オリエンテーションの内容
全員の受付が済んだらいよいよ入校式&オリエンテーションの始まり!
その実態は、今後の学校生活についての注意や心構えの説明と、必要書類の記入&提出作業でした。
担任&講師の紹介
まずは担任と講師の先生から自己紹介。
書類の提出や就職相談、就職が決まった時の連絡、自主退校する時の連絡など、在学中に起こる様々な事柄は、基本的に担任に伝えることになります。
私の通ってた学校では学校では、一人で複数クラスを掛け持ちしていました。
そして、担任とは別に、日々の授業の進行を担当してくれる講師がいます。
Webサイト制作授業に関しては一貫して同じ講師ですが、就職支援授業だけは何人かの講師が持ち回りで行っていました。
しかしながら、その事実は就職支援授業の日まで知らされておらず。
初めての就職支援授業の日、いつも通り教室に入ったら見知らぬ人が講師席に座って、全員が「誰?!」と思いつつ口に出せず沈黙したまま授業の開始を迎える……という、気まずい時間を味わいました(笑)。
学校全体のルール説明
まず最初に、学校全体のルールやマナーについて説明がありました。
たとえば、
・遅刻/早退/欠席について(休まずに受講することが原則)
・強制退校システム(出席日数が足りなくなったら強制退校)
・スマホの使用ルール(授業中は原則禁止)
・服装の指定(服装も髪型もアクセサリーも自由だけど、常識的な格好で)
・校内の設備利用の約束(禁煙・給湯室・放課後学習など)
・訓練終了後の話(原則3ヶ月以内に内定)
特に強調されたのは、遅刻/早退/欠席について。
訓練校は、やむを得ない理由を除き、欠席は認められないとのことでした。
欠席するときは、必ず届出を出すこと。
体調不良のときも、病院の診断書や、薬局で購入した薬のレシートなどを提出しないと病欠と認められませんでした。
これは、裏を返せばきちんと届出を出せば欠席できるってことなんですけど、言い方が怖かったですね…
実際、初めの方はみんな、届出の記入方法に戸惑って出席してましたが、一人休むとそこから欠席届の書き方が広まり、後半はもう、「明日就職支援だし休むわ」「課題ほぼできたし来る意味ないし休むわ」みたいに休みたい放題でした(笑)。
たぶん、休みはもちろん、遅刻も早退もなく、全日出席したの私だけです。
私は幸いなことに4ヶ月一度も体調を崩さず、さらに友達がいなかったので最後まで届出の書き方がわからず、ズル休みできませんでした(笑)。
出席率8割以下で強制退校
職業訓練校は出席日数にめちゃくちゃ厳しいです。
届けを出したとしても、欠席は欠席。
そして、一般的に出席率が8割を下回ると、強制退校処分となります。
こうなると、支給されている給付金が停止となるのはもちろん、悪質な場合は過去に支給された金額を返金しなければならなくなることもあるそうです。
出席日数が危険水域になると、担任から注意勧告が入ります。クラスメイトで一人だけ、それでもなお頻繁に欠席し、出席日数不足で強制退校になった子がいました。
必要書類の記入
その後、受講に関する契約書や誓約書にサイン。
その場でサインして提出したから、どんな内容かは忘れたけど、先に説明した退校処分など、「訓練校に通う上での規則に了承します」っていう誓約書だったと思います。
事前に提出した交通費申請の書類なんかの確認もあったかな?
オリエンテーション終了後の流れ
各種、説明が終わるとオリエンテーション終了。
初日は授業がないので、だいたい半日くらい、午後には帰宅となります。
その際に、受け取ったテキストは全部持って帰ることになるので、大きめのカバン必須。
私の通っていた訓練校は置き勉禁止で、毎日必要なテキストを持ってくる形式でした。
これは地域によって異なるかもしれません。
そういった説明も、初日にあるはずです。
技術系で、着替えが必要な場合はそういう説明も。
とにかく、初日にあらゆる説明があります。
最後に、オリエンテーションで渡される「入校証明書」と「雇用保険の受給資格書」をハローワークに提出しに行って、訓練校入校手続きは全て終了です!
雇用保険の受給資格者書は、訓練校から支持される初日の持ち物には書かれておらず、ハローワークから渡された「入校面接後の流れ」に記載されていました。
授業日の一日のスケジュール
オリエンテーションが終わった翌日から、いよいよ本格的に授業がスタートします。
ここでは、私が通っていたWebサイト制作系の職業訓練校での平日の一日の流れを紹介します!
学校によって多少の違いはあるかもしれませんが、
大まかな雰囲気をつかんでもらえたら嬉しいです。
時間割イメージ
これは私の通っていた学校の時間割です。
学校ごとに違うので、入校前にきちんと知りたければ、事前説明会や学校に直接連絡して確認してくださいね。
時間帯 | 内容 |
---|---|
9:30〜10:00 | 登校・PC起動・授業準備 |
10:00〜10:50 | 朝礼&1時間目 |
11:00〜11:50 | 2時間目 |
12:00〜12:50 | 3時間目 |
12:50〜13:40 | お昼休み(教室内飲食可/外出自由) |
13:40〜14:30 | 4時間目 |
14:40〜15:30 | 5時間目 |
15:40〜16:30 | 6時間目 |
16:30〜 | 自習学習 |
朝は9時半に教室が開くので、そこから10時までに登校すればOK。
16時半からは、1時間だけ自習学習として1時間だけ教室が開放されている……という話でしたが、放課後に学校側が教室を使う用事がなければ、事務員さんがいる間は居残りできる様子でした(最長19時くらいまで残りました)。
逆に、学校側が教室を利用するときは居残り禁止で速やかに下校するよう通達がありました。
授業の進行スタイルと休憩時間
私の通っていた学校は、午前午後とも50分×3コマの、計6コマ授業。
授業の合間は10分間の休憩あり。お昼休みも50分でした。
6コマ授業なのに開始時間は遅めの10時だし、16時半には放課後になる…
クラスメイト全員が「この時間帯の生活に慣れすぎて、8時や9時に出社する生活なんてもう考えられない!」って嘆いてました(笑)
もちろん私もその一人です。
思わぬ弊害でした。
朝、授業が始まる前は個々に予習復習をしたり、雑談したり。
休憩時間もそんな感じ。
ただ、遅刻にめっちゃ厳しく、1分でも遅れたら遅刻。
授業中にトイレで離席した場合もまさかの遅刻扱い。
これには「そんなことある?!」ってびっくりしましたね。
おかげで、お昼休憩以外は万が一を考えて、トイレにもコンビニにも行けませんでした。
一度だけ、授業中に予定外の生理が始まり、休憩時間にめちゃめちゃ慌ててドラッグストア&トイレに走ってギリギリ戻ったことがありました。あれは本当に焦った。
お昼休みの雰囲気
教室飲食可、ということで、大半の人が何かしら持参して教室で食べてました。
ただ、うちのクラスは女性22名・男性6名の圧倒的女子クラスだったんで、居心地が悪いのか男性はほぼ毎日、全員お昼はどこかに出てましたね。繁華街にある学校で、周囲に飲食店がたくさんあったので、お弁当組もたまに外食してる様子でした。
最初の頃はみんな、誰と話していいのか、そもそも話していいのか???みたいな雰囲気で沈黙が重たい昼休みでしたが(この時に重たい空気に耐えられず外に出た人たちは、そのままずっと外出してた印象)、後半になるにつれ席が近いもの同士で仲良くなり、学生時代のお昼休みみたいな雰囲気に変わっていました。
私は最後まで友達できなかったので、一人で黙々とお弁当食べて、スマホいじってましたけどね。
それでも1日も欠席せず皆勤だった私、すごくない?(笑)
放課後の過ごし方
放課後はもう、授業終了と同時にダッシュで帰宅する人から、居残りで復習する人まで様々。
ただ、「一緒に寄り道〜」とかは、いなかったように思います。
ほとんどが既婚者だったのもあり、「放課後は急いで帰宅して家事育児!」って様子でした。
独身や、既婚でも時間に余裕のある人は、授業でわからないところがあれば復習してから帰ったり。
ほんと、人それぞれでした。
最終日の終了式の日は、仲良くなった人たちでご飯行ったりしてました。
私はソッコーで帰宅して、パートナーに「4ヶ月頑張ったね」って労ってもらいました。
まとめ:訓練校の初日〜授業日のリアルな流れ
職業訓練校の入校初日は、これからの学校生活やルールを確認するための「入校式&オリエンテーション」からスタートします。
事前に持ち物や服装の指定がある場合もあるので、案内をしっかりチェックして、忘れ物のないようにしておきましょう。
オリエンテーションを終えた翌日からは、本格的な授業がスタート。
平日は6コマ授業+小休憩というペースで進み、朝も比較的ゆったりめのスタート。
学校によって多少違いはありますが、基本的には「社会人のリズムに慣れている人なら無理なく通える」スケジュールだと感じました。
最初は緊張したり、生活リズムに戸惑ったりするかもしれません。
でも、少しずつクラスの雰囲気にも慣れて、自然と過ごせるようになっていきます。
これから訓練校への入校を控えている方は、あまり心配しすぎず、「新しいことが始まるんだ!」というポジティブな気持ちで入校式を迎えてくださいね。