私が訓練校に入るまでに実際に行った手続きや面談など。
地域によって多少の差はあれど、だいたい同じ流れだと思うので参考になれば幸いです。
まずはハローワークへ行く
職業訓練校へ通えるのは下記の条件を満たす人だけです。
1.ハローワークで求職申込みを行い
2.ハローワークでキャリアコンサルティングを受け
3.ハローワーク所長が学校へ通う必要があると認めた人
なので、まずはハローワークへ行き、求職者登録を行います。
在職中でもハローワークに行ってよい
職業訓練校は「就職したくてもできない人に、就職に役立つスキルを学んでもらう」場所です。そのため、在職中の方は原則入校できません。
しかしながら、入校希望時点で在職中でも、訓練開始日に無職(退職済)が確定している場合は申し込みすることができます。
また、在職中でも転職活動の就職相談には応じてくれますし、ハローワークで転職先を探すことも可能です。
訓練校の知識がない人は、自分に訓練校に入る資格があるのかも含めて、事前に相談に行ってみるといいと思います。
面談を受ける
訓練校の申込みまでに3〜4回に分けてハローワークで面談があります。
1.求職活動集であることの確認
2.訓練校の説明
3.訓練受講の必要性があるか確認
4.訓練コースの選定
5.キャリアコンサルティングによる面談とジョブカードの作成
6.キャリコンの結果に基づく面談と申込み
すなわち、入校の申込みをするまでに3〜4回のハローワーク通いが必須。
「今日ハロワに行って、明日訓練校に申し込める」といったシステムではないのでご注意ください。
個人的に、失業給付金目的で訓練校に通おうと思ってる人たちは結構このシステムで篩い落とされると思ってます。どちらかというと私も意欲が低い側の人間だったので、「働かずに給付期間だけ早めたい・延長したい」というような意欲の低い人が、この面倒な工程をこなすと思えない。面談という名の説明はこなせても、キャリコンにビビると思う。
訓練校の決め方
これはもう、「自分が就職したい業界で役立つカリキュラムがあるところ」を選ぶのが一番ですけど、そこが定まってない場合はそれも含めてハローワークで相談して決めればいいと思います。
こんな冊子があります

ハローワークに行けば、こういう冊子が置いてあると思います。

こんな感じで、近日開講する学校の情報がわかりやすく載ってます。

中には年単位で学ぶ本格的な学科も。
未経験から言語聴覚士に挑戦できるなんて思いもしませんでした。
どういったことが学べるかは、厚労省のサイトでも検索して調べられます。

キャリアコンサルティングの面談を受ける
4までの面談が終わったら、ハローワークが委託しているキャリアコンサルティングとの方との面談があります。
最初の登録を含め他の面談は全て飛び込み対応してもらえますが、この面談のみ事前予約制で、私の地域ではこの予約がなかなか取れず、この先に待つ申し込みギリギリの面談となりました。
キャリアコンサルティングとは?
キャリアコンサルティングとは、職業選択やキャリアプラン、職業能力の開発などに関する相談や助言を行うことです。キャリア形成を支援する専門家であるキャリアコンサルタントが、個人の適性や経験を踏まえ、アドバイスや指導を行います。
簡単に言えば、これまでの職業経験から強みと弱みを的確にまとめてくれる人です。
事前に渡されるジョブカードという職務経歴書のようなものを記入し、それをもとに自分の強みや弱み、やりたい仕事などを総合して、「だから職業訓練校に通う必要があるんです」という意思表示の書類を作ってもらいます。
キャリコンとの面接はメリットしかない
この書類は訓練校の申し込みに必須ですが、それを抜きにしてもキャリコンとの話は自分を見つめ直すよい機会になります。
他者の介入により思い込みフィルターが外れて客観的に自分を見直すことができ、「本当にやりたいこと」「自分にあった選択」ができるので、自分の道に迷っている人や転職を考えている人はハローワーク以外でもキャリアコンサルタントとの面談を積極的に活用していくべきだと思います。
起業したいことを伝えてもよいのか?
私は「在宅ワークがしたい。Webサイト制作はそれが可能だし、将来的に独立も可能」という、最後は独立起業するという明確な目標がありました。
就職するために訓練校に通うのに、独立したいことを伝えてもよいのか?とも思いましたが、ここをぼかすと「どうしてWebサイト制作業界に就職したいのか」という理由があやふやになるし、「就職」という段階を踏んだ先のプランなんだからと包み隠さず話しました。
結果、特になんの忠告も不利になるような気配もありませんでした。
キャリアプランに嘘をつく必要はない
最初にも書きましたが、職業訓練校は「就職したくてもできない人に、就職に役立つスキルを学んでもらう」場所です。
入校する目的はあくまでも「就職」。
起業準備や給付金目的、趣味の延長で入稿するのはルール違反です。そういった目的で入校して、それがバレたら重めの罰則があります。
とはいえ、「スキルを学んで就職した後に独立したい」というキャリアプランでは独立の前に「就職する」という段階がきちんとある。なので、なんら違反はないし、それが後々の就職に不利に働くということもありません。
明確なキャリアプランがあるなら、むしろ堂々と発するべきだと思います。下手に嘘ついて、しどろもどろで辻褄が合わない話をして「本当に学びたいの?」という疑問を持たれるよりずっといいです。
私はキャリコンとの面談でも、訓練校の面接でも入校後の就職面接対策授業でも、徹頭徹尾この意思をしっかりと伝えました。
そして余談ですが、訓練校の就職面接対策で私を含めた起業意思のある人間はほぼほぼ自分の考えの甘さに打ちのめされ「ちゃんと就職するのが起業への最短距離だな」と感じとったので、それもまた別の項目で。
申し込み手続き
キャリコンとの面談が終われば、作ってもらった書類を持って再びハローワーク職員との面談。
といっても、これはもう必要書類と志望校の最終確認です。特に不備がなければものの数分で受理され、入校テスト&面接の日時や注意事項を聞いておしまいです。
職業訓練校には見学会や説明会がある
大抵の訓練校には見学会や説明会があります。
見学会では授業の様子を見るほか実際にカリキュラムの一部を体験できたり、説明会では卒業後の就職率の話も聞けたりします。
個人的には未経験業界の学校に通うことを希望していて、その学校に見学会があるなら行っておいたほうがいいと思います。
入校してから「やばい、ついていけない」「これは聞いてない」となる可能性もなきにしもあらずなので。
それと、こういった事前会に参加していると合格しやすくなるという噂もあります。
実際のところ、それだけで合否を決めるようなことはないと思いますが、不合格だった時に「やっぱり見学にいっとけばよかったかも」という後悔を残したくなかったので私は時間作って行きました。
キャリコンの方にも「行ったほうがいいよ」とアドバイスをもらいました。
入校テスト&面接
入校テストは実施するところとしないところがあるみたいです。
私の受講したWebサイト制作学科では面接のみでしたが、簿記や宅建カリキュラムの学校では筆記テストがあるようなことを講師の方がしてました。
面接の服装は悩んだ末にスーツにしましたが、会場にいた30人中29人がスーツだったのでスーツで行くのが無難です。
面接で聞かれたこと
・学校のカリキュラム内容は把握しているか
・どうしてWebサイト制作を学びたいのか
・この業界に就職する意思はあるのか
・卒業後どのくらいで就職するつもりなのか
といったことを聞かれました。
質疑応答の時間があったので、「41歳でもこの業界に転職が可能なのか?」という疑問と不安を聞いてみたところ「可能」だと。
ただし、「Web業界は人気&技術が進化し続けている業界で、『昨日学んだ知識が今日になって古いものになる』といったことはザラ。常に勉強し、新しい情報や技術をキャッチし学び取り入れないと生き残っていけないし就職もできない。」といった忠告をいただきました。
合格発表〜入校
合否はネット発表で、自主確認になります。
指定された日時にネットで合否確認をし、合格していたらハローワークと訓練校の指示に従って報告や書類提出を行い、入校日に学校へ行きオリエンテーションを済ませ、訓練校生としての日々が始まります。
おまけ・私の場合
私の訓練校入校までの実際のスケジュールはこんな感じ。
8月初旬 ハローワークで求職者登録・初回面談
8月中旬 9月〜12月までに開講する訓練校を調べて、志望校を選択
8月後半 ハローワークに志望校を伝えに行く〜キャリアコンサルティングの予約〜キャリコン面談〜キャリコンの作成してくれた書類を持って面談&訓練校受講申込み〜訓練校説明会参加
9月初旬 訓練校にて面接
9月中旬 退職
9月下旬 訓練校合否発表(合格)
10月1日 入校
退職するまでハローワークに行くつもりはなかったのですが、退職後なるべく間を空けずに動き出したかったので、早めに学校を調べておいた方が良いかなとお盆休みを利用してハローワークへ。
結果、希望を兼ね備えた訓練校が10月に開講することを知り、申し込み諸々ギリギリ間に合い、退職から半月で訓練校に通うという最短かつ無駄のない結果を得られたので、早めにハローワークへ行くことを強くお勧めします。
退職後は会社に離職票を発行してもらい、それをハローワークに提出して初めて「無職」認定され訓練校へ通う資格を得られるのですが、この離職票が手元に届くまでは一般的に退職から2週間ほどかかると言われてます。
元職場は2024年の9月後半連休が多く、離職票が手元に届き、無事入校資格を得たのは入校3日前でした。
離職票がないと保険や年金の切り替えもできず、さらにこのタイミングで引越しによる住民票の変更と、それによる学校への交通機関届出の変更などもあって、本当にソワソワしっぱなしの二週間でしたが今となってはいい思い出です。
希望の学科は最初から決めていた
職業訓練校で学べることは何業種かありますが、
・前職の経験からWebサイト制作に興味があった
・学生時代に自分のホームページやブログを作っていた
・将来的に在宅ワーカーとして独立したい
・Webサイト制作は在宅ワークが多そう
・副業や起業のロードマップがわかりやすく比較的手軽にできそう
以上の理由からWebサイト制作を学ぶと決めていました。
学科以外に重要なこと
Webサイト制作といっても、デザイン・プログラミング・マーケティング・運営など、カリキュラム内容にかなり差がありました。
そして、学校の場所も期間もいろいろ。
授業が何ヶ月あるのかも違います。
訓練校は基本的に平日朝から夕方まで、きっちり授業があります。
通いにくいところ学校を選んで通学自体が億劫になったら元も子もない。
かと言って近場で興味のないカリキュラムを受けるのは時間が勿体無い。
通える範囲でモチベーションも保てるカリキュラムを探すのは重要事項だと思います。
入校前はどこの学校も一律9時〜17時までだと思っていたので、その時間帯で無理なく通える学校に的を絞りましたが、蓋を開けてみたら私の学校は10時〜16時がベース。おかげでものすごく朝に余裕がありました!どうやら学校やカリキュラムによって始業時間も就業時間も違うようなので、気になる場合は事前に問い合わせるのもアリだと思います。
訓練校に入校する目的を間違わないこと
私はWebサイト制作の中でもサイト運営とマーケティングを学べる学校に一番興味がありましたが、
・開講までに3ヶ月の空白期間ができる
・通学に一時間かかる
・半年コースで卒業が6月になる
上記の理由から断念し、退職から間髪入れず通えてカリキュラム内容もそこそこで、自宅からも近い学校を選びました。
マーケを学べなかったのは残念だけど、職業訓練校に通う目的は就職に役立つスキルを身につけることで、訓練校で学ぶことが目的ではない。
訓練校で学んだ先のことも考える
退職後のセカンドキャリアとしてやりたいことがたくさんあって、全てに手を出して走り出したかった私にとって、訓練校に通う期間はともかく、通うまでの期間が3ヶ月もあるのは耐えられなかった。
入校までの3ヶ月と6ヶ月の授業、通算9ヶ月という時間はとても惜しかった。
なので、マーケティングは必要になったら自分で学べばいいと、最低限のスキルを身につける方向に舵を切りました。
ちなみに、訓練校に通う間に走り出したかった気持ちはかなり落ち着き、自分の気持ちと冷静に向き合いながら、たくさんあったやりたいことから的を絞り、走り出す方向を定めることができました。そう言った意味でも訓練校で学んだ期間はとても重要な時間でした。